楽しむのは結構だが周囲への配慮を忘れずに
■空ぶかし&イキリダッシュ
単独では大人しいのに、人が集まるとついテンションがあがってしまうお調子者はどこにでもいます。本人はサービス精神のつもりでも、部外者からすれば大迷惑になっていることも。その典型が空ぶかし&イキリダッシュです。人によっては注目されているのがエネルギー源になって逆にテンションアップ、なんて困った展開になることも。
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とあるクルマの元オーナーから「一緒にされたくなくて手放しました」なんて声も実際に耳にします。そうなると、販売元である自動車メーカーのブランドイメージを損なうだけでなく、そのモデルを所有する健全なオーナーまでもが二次被害を受けることになります。
■一般の人を威圧
……しているつもりはなくとも、仮にいかついクルマでなかったとしても、「たむろしているだけで怖い」と思われているかもしれません。逆の立場だったらどうですか? 駐車スペースにどこかの知らない人たちが集まってクルマのまわりでダベっていたら。
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絡まれることはないとわかっていても、早くその場を立ち去りたいと思っても不思議ではありません。ましてや話しかけるなんてもってのほか。話してみたら気さくでいい人たちだったというのはあくまでも結果論。悲しいかな、世の中の人にはなかなかそうは映らないものなのです。
■まとめ:最悪の場合は立ち入り禁止などのケースも
ジャンルは異なりますが、鉄道マニア、いわゆる「鉄ちゃん」界隈でもたびたびトラブルの事例がネット上を賑わします。その多くが、私有地などの立ち入り禁止のエリアに侵入して列車を撮影したり、駅のホームで画角に映り込んだ一般の人に罵声を浴びせたりと、夢中になるがゆえに周りが見えなくなってしまうパターンです。
その結果、鉄道会社も、特別な列車の運行時間を非公開にしたり、警備員を配置したりといった対応に追われます。SNSで拡散するようなトラブルは全体のごくわずかであっても、世間の見る目は鉄道ファン全体に波及してしまいます。大多数の健全な鉄道ファンにとってはとんだとばっちりです。
翻って、クルマ界隈においてもこれは同様です。クルマ好きが楽しんでいる空間と一般の人が利用する空間の距離が近いため、どうしても目につきやすいのです。
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トイレ休憩のためパーキングエリアに立ち寄ろうと思ったら、それらしいクルマに占領されていて空いているスペースがない、コンビニの駐車場に若い人たちがたむろしていて怖い、高速道路で撮影をしていて車線をすべて塞がれた……。どれも本人たちは楽しい時間を過ごしているつもりでも、周囲からすれば大迷惑になっていることがあります。
その行為がエスカレートすると警察に通報されたり立ち入り禁止となって、結果的に自分たちの場所を奪われることになるので要注意です。