企業が多大なコストをかけてまで学生モータースポーツを応援するワケは? 「Formula Gymkhana」の協賛企業「ダンロップ」「RS★R」「BRIDE」を直撃した (2/3ページ)

足まわりの要となるサスペンションはRS★R製

 競技人口の裾野を広げるという目的から、基本的には吊るしの状態で車両が貸与されるが、そのなかで唯一装着されているセッティングパーツがRS★R製のサスペンションダンパーだ。開発部の横山武史さんは「今後の自動車業界の担い手になる方々を応援したい」と熱を込める。

「全車にサスペンションを提供することは費用もかかりますが、近年話題となっている若者のクルマ離れを少しでも改善し、より明るい未来を目指すために、投資的な意味でもお金をかけることはいい判断だと考えています」

 横山さんは、懇親会で学生と直に話をしてみると、思っていた以上にクルマに対する強い情熱を感じることができたという。

「参加した学生と企業が直接的に交流できる機会は非常に重要だと思います。実際に過去の参加者がFormula Gymkhanaをきっかけに業界に入ったという例も聞いています。こうした関係性を築けることに大きな価値を感じています。実際、今回の懇親会でもクルマ好きの若者が多く、クルマに対する情熱を強くもっていることを実感しました。多くの学生が将来的に自動車関連の仕事を希望しており、協賛してよかったと改めて感じました。今後もさらに応援したいという気もちになりましたね」

Formula Gymkhana用に調整された専用サスペンション

「GR86に装着しているサスペンションはFormula Gymkhana専用のカスタムスペックです。競技用ですが、誰でも乗りやすいセットアップを目指しており、初めて競技をする人でも扱いやすいフレンドリーな足まわりになるよう調整しております。実際、ジムカーナの選手にも乗っていただいて最適なセッティングを追求しています」


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