企業が多大なコストをかけてまで学生モータースポーツを応援するワケは? 「Formula Gymkhana」の協賛企業「ダンロップ」「RS★R」「BRIDE」を直撃した (3/3ページ)

全車にバケットシートを提供したBRIDE

 競技車両のGR86の運転席には、全車フルバケットシートが装着されている。このシートを提供したのがBRIDEだ。営業推進部の岡田篤人さんは、会場を行き来する若者の多さに驚きの声をあげた。

「最近は若者のクルマ離れといわれていますが、思っていた以上にクルマ好きの若者がいるんだなと感じました。いまのユーザー層は年齢の高い方が中心なので、こうした若い世代がモータースポーツに関心をもってくれるのは非常にうれしいですね」

Formula Gymkhana用にBRIDEが選んだのは「ZETAⅣ」

「フルバケットシートが弊社の一番の主力商品になりますので、こちらを提供させていただいてます。ジムカーナ専用ということではなく、スタンダードなフルバケットシートです。意外だったのが、今回はじめてバケットシートに座ったという人も多かったこと。これを機会にBRIDEという会社をもっと知ってもらい、今後のリクルート活動にも繋げていければと思います」

 すべての車両に製品を提供するのはコスト面でも容易なことではない。それでも各企業がFormula Gymkhanaへの協賛を決めたのは、それ以上の価値がこのイベントにあると考えているからだ。

 若い世代がクルマに触れ、モータースポーツの魅力を体感するこの舞台は、メーカーにとっても将来のユーザーやファンづくりに直結する。クルマ好きの学生たちの情熱と企業の支援が生み出す新しいモータースポーツ「Formula Gymkhana」。その盛り上がりは、これからさらに加速していくはずだ。


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