この見た目で……マジ!? モーガン・スーパースポーツの中身を知ったら驚きしかなかった (2/2ページ)

お馴染みのBMW製エンジンを搭載

 搭載されるパワーユニットは340馬力の最高出力を発揮する、BMW製のB58型ツインパワーターボ直列6気筒ガソリンエンジン。これにはZF製の8速ATが組み合わされる。思えばモーガンとBMW製エンジンのパートナーシップも2000年誕生のエアロエイトからであるから、それももはや伝統の手法と解説してもよい時代なのかもしれない。

 ボディの進化も著しい。CFD(数値流体力学)を駆使することでデザインされたボディは、効力を5%、揚力を20%低減することに成功。もちろん快適なツーリングを約束するための機能はこればかりではなく、スーパースポーツ用にチューニングされたアジャスタブル・フロント/リヤナイトロンダンパーは、好みに応じて24段階の減衰力調整が可能。装備面ではさらに高級化されたゼンハイザーオーディオシステムや、スマートフォンのハンズフリー通話、ワイヤレス充電機能なども追加されている。

 ハードトップはもちろん簡単な作業でその取り外しが可能だ。カスタマーは個性的なふたつのスタイルを、その日の雰囲気によって楽しむことができるのだ。インテリアに使用されるインテリアウッドの仕上がりは、さすがにモーガンの作と感動させられるクオリティ。このスーパースポーツでは11タイプのフィニッシュから選択が可能だという。

 1909年の創業以来、ハンドメイドで独自のスポーツカーを生産し続けてきたモーガン。その未来はまだまだ多くのファンによって支えられていきそうだ。

 ちなみに日本市場におけるこのスーパースポーツの価格は、消費税10%込みで2310万円。モーガンの新しい時代を体験するには、まさに最高の1台といえるのではないだろうか。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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突然思いついて出かける「乗り鉄」
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