新型RAV4のGRスポーツは「オンロードのスポーティさ」を追求したモデル! 空力・シャシー剛性・サスペンションまで手が入った「本物」に期待大 (2/2ページ)

RAV4 GRスポーツにはコダワリが満載だった

 では、オンロードでの走りの性能を高めるためにRAV4 GRスポーツが追求したポイントというのはあるのだろうか。

「GRスポーツとしては高い走行性能をより多くのお客さまに楽しんでもらいたいと思っています。それを体現するために、GRスポーツとして用意したアイテムが、リップスポイラーとディフューザー、そしてリヤウイングの3点です。これらはかなりのダウンフォースを得られるようにデザインされており、操縦安定性を向上させるアイテムとなっています」。

 確かにリップスポイラー、ディフューザー、リヤウイングの3点セットは、どれもかなりの空力効果を得られそうだ。そしてその空力効果以上に、ファンクショナルマトリクスグリルを内包した専用バンパーと組み合わせられたリップスポイラーは、新型RAV4 GRスポーツの見た目の差別化にも大きく貢献している。

「そのほか中身の部分では、フロントにパフォーマンスダンパーを追加し、リヤのブレースを閉じ断面のものに変更するなど、シャシー剛性を上げるためのさまざまな機能を採用しました。また、サスペンションの減衰やバネレートの再セッティング、EPS(エレクトリック・パワー・ステアリング)の専用チューニングなどにより、GRらしいこごたえ感のある操舵感というのを実現しています」。

 見えないところにもGRは手を抜かない。ひたすら操縦安定性の向上のために、さまざまな手段を施しているのが展示されたパーツのひとつひとつから伝わってくる。

「ホイールもGRスポーツ専用で用意させていただきました。通常モデルよりも1個あたり約2.2kgほど軽くなっており、かつ20mmのワイドトレット化も実現しました。これらの効果によってかなり操縦安定性にも違いが出ています」とのことであった。

 もともとシティオフローダーというコンセプトでデビューした初代RAV4は、モデルチェンジを経るごとに徐々にオフロード色を強めていった印象がある。そんななかで新型RAV4に設定されたGRスポーツは、初代のコンセプトを色濃く反映・深化させた、オンロードを気持ちよく走るためのモデルとして仕上げられていると言えるかもしれない。公道でそのパフォーマンスを確かめられるときが来るのが楽しみでならない。


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