これってクルマ版サスケですか!? もはや壁にしか見えない「ギネス級激坂」が日本にも普通に存在した! (2/2ページ)

激坂が続く”酷道”も存在!

 そして、十番坂と同じく37%の勾配を誇るのが東京都東大和市、都立狭山公園そばの名もなき坂道。坂の入口には勾配37%の警戒標識やら、「急こう配走行注意」の看板やらものものしい雰囲気。

都立狭山公園周辺の坂

 ですが、こちらは自動車の走行は禁じられており、歩行者や自転車向けとされています。なお、すぐ近くにはクルマで走れる激坂が控えており、勾配28%となかなかのスペック。激坂マニアのクルマ好きなら、28%の勾配を味わいつつ、徒歩で37%も楽しめるというダブルジョイなエリアでしょう。

都立狭山公園周辺の坂

 ともあれ、お気づきのように十番坂、狭山公園ともにさほどの距離はないんですよね。坂の下から眺めたら頂上が見えるという、安心感にも似た気持ちを抱けるのかと。

 そこへいくと、東大阪と奈良を結ぶ暗峠(くらがりとうげ)はちょっとした絶望感すら味わえるはず(笑)。なにしろ最大斜度31%で全長2.5キロ、しかもウネウネと曲がりくねっていますから、いつまでたっても頂上、終わりが見えないのです。

暗峠

 クルマ1台がようやく通れるほど細くなる部分もありますが、こちらはれっきとした国道(308号線)峠の頂上には小さな集落があるばかりか、「峠の茶屋すえひろ」という茶店まで営業中。標高455メートルまで登るわけですから、眺望もなかなかのもの。

 噂によれば面白半分でチャレンジした自転車やバイクが立ち往生して、もと来た道を引き返すのもしょっちゅうあるのだとか。クルマにしても油断はならず、きついS字コーナーなどでミスをすれば再スタートにも苦労をするのだとか。

暗峠のヘアピン

 やっぱり、ギネスクラスの坂道にチャレンジする前に、登坂体験プロモーションなどで予習をしてみるのが良さげです。くれぐれも、尻に感じていた重力を頭のてっぺんで感じる(後転)ことのないようにしてくださいね。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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