この記事をまとめると
■ダイハツ・ムーヴは1995年から続くベストセラーモデル
■軽自動車という枠を超えた安全性を確保してきた
■居住空間・走りの良さ・そして燃費まで常にトップクラス!
ダイハツのロングセラー「ムーヴ」がフルモデルチェンジ
1995年にダイハツ初のトールワゴン軽乗用車として誕生した「ムーヴ」。2025年6月に登場した新型を含めると、これまでに6回ものモデルチェンジを重ねてきたベストセラーだ。ここではライバルがひしめく軽トールワゴン市場でムーヴがどのようにして確固たる地位を築いてきたのか、その歴史を振り返ってみたい。
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軽トールワゴンブームに乗って登場したファーストモデル
初代 L600/602/610S型(1995〜1998年)
1993年にスズキが初代「ワゴンR」を発売し、それまでの狭い軽自動車のイメージを一変。軽トールワゴンという新たなジャンルを切り拓き大ヒットとなった。それに続く形でダイハツが1995年に送り出したのが初代「ムーヴ」だ。ベースは500系ミラで、エクステリアデザインはイタリアのI.DE.Aとダイハツの合作。
リヤゲートは5代目まで一貫して横開き式のバックドアを備え、ライバル車より広い室内空間と使い勝手の良さが特徴だった。当時のキャッチコピーは「気分ノリノリ、街乗りムーヴ」「人は楽しいほうへムーブする」
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1997年にはエアロパーツやアルミホイールを装着したドレスアップモデル「カスタム」シリーズも追加された。
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新規格で安全性と快適性を大幅向上
2代目 L900/902/910S型(1998〜2002年)
1998年の軽自動車新規格化にともない、10月にフルモデルチェンジを実施し2代目となったムーヴ。内外装デザインはジウジアーロ率いるイタルデザインが担当した。初代より全長と全幅が拡大し、2000年のマイナーチェンジでは衝突安全ボディ「TAF(Total Advanced Function)」を採用。加えて、軽自動車初となるデュアルSRSエアバッグ(運転席・助手席)、衝撃感知安全システム、ブレーキアシスト付ABSなど、安全装備も充実した。
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バリエーションでは1999年に若い女性をターゲットにした「ムーヴ ハローキティ」を設定。ハローキティをフロントやバックドアエンブレム、メーター、シート表皮などにあしらい、フロントベンチシートを備えた特別仕様車だった。
「生活革新」を掲げて全方位で基本性能を刷新
3代目 L150/152/160S型(2002〜2006年)
3代目は2002年10月のフルモデルチェンジで登場。「生活革新!エキサイティングミニバン」のコンセプトのもと、プラットフォームも含めた全面刷新が行われた。
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全車にデュアルエアバッグ、衝撃感知安全システム、プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルト、「ムーヴL」を除きABS(EBD・ブレーキアシスト付)を標準装備。また、グレードによってはクルーズコントロールなどの先進装備も搭載し、シフトには5MTと4ATに加えて新たにCVTも用意された。