30年間愛され続ける軽トールワゴンの代表! ダイハツ「ムーヴ」は歴代どのモデルもスゴかった (2/2ページ)

進化を続け30年に渡って愛されるムーヴ

丸みを帯びたデザインで安全技術や室内空間もさらに拡大

4代目 L175/L185S型(2006年〜2010年)

 従来のボクシーなデザインから、丸みを帯びたカジュアルなエクステリアへと刷新された4代目。コンセプトは「わたしのかろやかオールマイティ」。エンジンも刷新され、ツインカムDVVT3気筒「KF-VE型」とツインカム3気筒ターボ「KF-DET型」の2種類を用意。

 ホイールベースは3代目より約100mm延長され、当時の軽自動車のなかでは屈指の室内長・室内幅となった。安全性能も向上し、レーザーレーダーと画像処理技術で衝突リスクを低減。車線逸脱警報機能や追従型レーダークルーズコントロールなど、多彩な最新技術もオプションで設定された。

低燃費と軽量化を徹底して追求

5代目 LA100/110S型(2010〜2014年)

 全車がCVTとなった5代目は、軽量化と燃費向上を徹底追求。第2世代KFエンジンや新開発のアイドリングストップシステム「eco IDLE(エコアイドル)」を採用し、ガソリン車として当時トップとなる27.0km/L(10・15モード)の低燃費を達成した。

 また、フロントピラーを細くして死角を減らし、広い前方視界を確保。リヤピラーも同様に細くすることで後方視界も広がった。なお、初代から続いたリヤゲートの横開き式バックドアは、この5代目が最後の採用となった。

新骨格と環境性能で10年続いたロングセラーモデル

6代目 LA150/160S型(2014〜2025年)

「次世代ベストスモール」を目指して開発された6代目は、すべての面で進化を追求。最大のトピックは、他モデルへの展開も見据えた新開発のボディ骨格構造の採用だ。

 5代目と同じ衝突安全性を確保しつつ約20kgの軽量化も実現し、「Force Control(フォースコントロール)」という考え方のもと、外部からの力と車両から外部への力を最適にコントロール。ドライバーが「運転がうまくなった」と感じるほど基本性能が大きく向上している。

 エンジンは水冷直列3気筒12バルブDOHCのNA仕様とインタークーラーターボ仕様の2タイプで、NA車は31.0km/L、ターボ車はクラストップの27.4km/L(いずれも2WD)と、全グレードで同一燃費を実現。10年間にわたり多彩なバリエーションやグレード展開が行われたのも6代目の特徴だ。

 このように1995年の初代登場から30年にわたり、モデルチェンジを重ねて多くのドライバーに愛されてきたダイハツ・ムーヴ。2025年6月に登場した7代目も、これまでの歴代モデル同様、多くの人に親しまれる一台となるに違いない。


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