新型ムーヴの特徴とは
新型ムーヴのデザインコンセプトは、「動く姿が美しい、端正で凛々しいデザイン」とし、軽快さや躍動感をアピールしつつ、丹精で凛々しいデザインになるよう各部がデザインされているほか、インテリアが「居心地の良さ」と「落ち着いた質感のなかに光る華やかさ」をテーマとし、視界の良さに重点を置いた仕立てとしている。
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エンジンは従来からのKFエンジンをベースに再セッティングなど施し、動力性能や燃費性能を上げているのはもちろん、ターボ車にはD-CVTを導入し、高効率なパフォーマンスを実現する。優劣をつけるわけではないが、性能的にいうとダイハツは、「ムーヴキャンバスとタントの間くらい」と語る。
ボディカラーは13色(2トーン含む)ほか、コンパーノレッドなる往年の名車の訴求色をイメージしたカラーもラインアップ。ちなみに本モデルより、今まであった「ムーヴカスタム」を名乗るモデルがなくなり、「ダンディスポーツスタイル」と「ノーブルシックスタイル」という、メーカー・ディーラーオプションを組みわせて選択するという方式に変更となっている。
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グレードは「L」「X」「G」「RS」と存在し、全モデルに2WDと4WDを設定。価格は135万8000円から202万4000円となるので、非常に安価な予算でスライドドア付きのモデルを選べてしまう点は見逃せない。ダイハツは、月販販売目標台数を6000台と設定しているので、多くの需要を見込んでいるといえよう。
プラットフォームはムーヴ専用チューンニングが施されたDNGAを採用するほか、ACCなどを含む、17種類の予防安全装備を取り入れた「スマートアシスト」や、電動パーキング、オートブレーキホールドを採用しているのもトピック。
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ただし、装備内容などはグレードによって異なるそうだ(最上級のRSは全種類標準装備)。そのほかにも、スライドドアのウェルカムオープン機能や、スライドドアイージクローザーなども用意されている(グレードなどにより標準装備かオプションか分かれる)。
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新型ムーヴのターゲットは、「商品価値とコストバランスに厳しい相場観を持つ『メリハリ堅実層』としていることから、ユーティリティはもちろん、質感の高さも狙った意欲作となっていることがわかる。
これから放送されるCMは、クルマ系人気イラストレーターである永井 博氏の書き下ろしイラストともに、歌手の山下達郎氏の新曲が組み合わせられるので、その点にも注目したい。
代表取締役の井上氏は、「ダイハツは日本の景色を変えるほどのクルマを手掛けてきた。とくに、オート三輪のミゼットの功績は大きいと思います。ムーヴもタントもそうです。ダイハツの強みは、ユーザーたちが求める隙間のクルマを手がけるのが強みなので、引き続き期待してください。また、ダイハツではマルチパスウェイの考えを持っているので、軽EVに関しても検討している。海外では軽EVの開発もあると発表もあったが、敵と考えず、切磋琢磨していきたいと考えている」と述べた。
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2年越しの正式発表となった新型ムーヴ。この力の入れようが半端でないことが、本日の発表会見からよく伝わってきた。試乗レポートはしばらく先となりそうだが、その真価に期待したい。続報に乞うご期待!