この記事をまとめると
■2022年から2025年の間に登場した限定車の中古車相場を紹介
■ほとんどのモデルはプレミア価格となっている
■欲しい人が買えずにプレミアム価格で買わざる得ない現状は課題といえる
世間を賑わせた限定車のいま
古今東西、限定品といえば、その昔から争奪戦は必至。それはクルマの世界でも同じ。とはいえ、ここ最近は限定車の争奪戦がさらにヒートアップしている印象を受けます。今回は過去3年間を振り返り、発売された国産車の限定車がどのような中古車相場を形成しているか調べてみました。
*この情報は2025年5月27日現在(カーセンサー調べ)となります。
●日産 フェアレディZ Proto Spec
・発表日:2022年1月14日
・限定数:240台
・当時の新車価格:696.6万円
・中古車の価格帯:572.6万~999.9万円
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現行型フェアレディZのローンチモデルとして発表された限定車。イカズチイエローとスーパーブラックの2トーンのボディカラーを採用し、チタニウムゴールドの専用カラーにペイントされたレイズ製19インチアルミ鍛造ホイールや、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ(キャリパー色はイエロー)などを装備。内装もイエローをアクセントとしており、ステッチの色も専用色となります。
●トヨタ GRスープラ RZ プラズマオレンジ 100エディション
・発表日:2022年4月28日
・限定数:100台
・当時の新車価格:760万円
・中古車の価格帯:818.8万~1150万円
トヨタ GRスープラ RZ プラズマオレンジ 100エディション画像はこちら
カスタマーモータースポーツ向けのモデル「GRスープラGT4」の累計生産台数100台到達を記念して発売されたのが「RZプラズマオレンジ100エディション」です。3リッター直6ターボエンジンを搭載した「RZ」に8段ATを組み合わせたモデルをベースに、スープラの純粋なスポーティネスを表現したという専用のボディカラー「プラズマオレンジ」を採用しています。
●トヨタ GRカローラ RZ “モリゾウエディション”
・発表日:2022年6月1日
・限定数:500台(日本市場は70台)
・当時の新車価格:760万円
・中古車の価格帯:804.5万~948.1万円
トヨタ GRカローラ RZ “モリゾウエディション”画像はこちら
“モリゾウ”こと豊田章男会長の名を冠した世界限定モデル。リヤシートを撤去し乗車定員を2名としたことで約30kgの軽量化を実現したほか、エンジンのトルクアップやトランスミッションのギヤ比の最適化による動力性能の向上、モノチューブアブソーバーおよびハイパフォーマンスタイヤの採用によるコーナリング性能の向上など、「ドライバーと対話のできるクルマ」を標榜するスペシャルモデルです。
●日産 スカイライン NISMO
・発表日:2023年8月8日
・限定数:1000台
・当時の新車価格:788万〜847万円
・中古車の価格帯:629.8万~918万円
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日産 スカイライン「400R」をベースに、NISMO専用にチューニングされたエンジンや、リヤタイヤの幅を20mm広げ、NISMO専用エンケイ製19インチアルミホイールを採用。それに伴ってサスペンションやスタビライザーも専用セッティングとなります。また、前後のバンパーとサイドシルカバー、レカロシートなどもNISMO専用品です。
●日産 スカイライン NISMO Limited
・発表日:2023年8月8日
・限定数:100台
・当時の新車価格:947.9万円
・中古車の価格帯:1014.8万~1150万円
日産 スカイライン NISMO Limited画像はこちら
スカイライン NISMOと同じタイミングで発表された「スカイラインGT」誕生60周年を記念した限定車です。横浜工場の匠ラインにおいて、特別な資格を持つ「匠」が1基ずつ手組みで作り上げる高精度なエンジンを搭載。エンジン組み立て担当者を記した匠ラベルや、100台限定を刻印した専用シリアルナンバープレート、専用エンブレムを装着するスペシャルモデルです。
●トヨタ GR86 RZ“40th Anniversary limited”
・発表日:2023年9月22日
・限定数:200台
・当時の新車価格:291.6万〜357.4万円
・中古車の価格帯:掲載なし
トヨタ GR86 RZ“40th Anniversary limited”画像はこちら
「ハチロク」こと「AE86」の生誕40周年を記念した限定車。「RZ」をベースに、ボディカラーは白または赤の2色のみ。さらに、AE86の赤×黒および白×黒のツートンをイメージした専用デカールを採用したほか、内装にはAE86イメージした専用ロゴや加飾が施されています。さらに、ブレンボ製ベンチレーテッドディスクブレーキおよびSACHS製のアブソーバーも装備しています。
●レクサス LBX “Bespoke Build”
・発表日:2023年11月9日
・限定数:100台
・当時の新車価格:550万〜576万円
・中古車の価格帯:掲載なし
レクサス LBX “Bespoke Build”画像はこちら
レクサス LBXデビュー時に抽選販売という形で設定されたのが”Bespoke Build”。ライフスタイルや好みにマッチする5つの世界観を軸に、内装の色・シートの素材・ステッチ(刺繍パターン)などの仕様をオーナーが選ぶことで、自分好みのレクサス LBXを仕立て上げることができるモデルです。その感覚はまさに「オーダーメイド」といえます。
●スバル WRX S4 STI Sport#
・発表日:2024年1月12日
・限定数:500台
・当時の新車価格:530.2万円
・中古車の価格帯:589万~648万円
スバル WRX S4 STI Sport#画像はこちら
スバル車としては初となるSTI製フレキシブルパフォーマンスホイールや、表皮にウルトラスエードを用いたレカロシート、専用色となるボディカラーは「オフショアブルーメタリック」を設定した限定車です。さらに、専用チューニングすることで、操縦安定性の向上とより上質な乗り味を実現しています。
●レクサス RZ450e Fスポーツ パフォーマンス
・発表日:2024年1月12日
・限定数:100台
・当時の新車価格:1180万円
・中古車の価格帯:898万~1080万円
レクサス RZ450e Fスポーツ パフォーマンス画像はこちら
空力開発はエアレース パイロットの室屋義秀選手が担当し、そして走行性能のセッティングはレーシングドライバーの佐々木雅弘選手が行うことで、空力と走りの性能に磨きをかけ、17点の専用エアロパーツと専用チューニングされたコイルスプリングやショックアブソーバーを採用するなど、機能に根差したデザインを具現化したBEVモデルの限定車です。
●光岡 バディ MJスタイル
・発表日:2024年1月25日
・限定数:20台(FFモデル15台、4WDモデル5台)
・当時の新車価格:678万〜697万円
・中古車の価格帯:掲載なし
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事実上、バディのファイナルモデルとなった「MJスタイル」。専用色となるツートンのボディカラー(MJブラックマイカ/スリラーレッド)や、レザーシート&トリム内装(合成皮革&ステッチ入り、ブラック/レッド)、専用のドアエンブレムを採用しています。この”MJ”は、キング・オブ・ポップこと「マイケル ジャクソン」に由来しているとの噂もありますが、真相は不明です……(笑)。