コンパクトな体制で参戦可能!
参加できるドライバーは国内A級ライセンス保持者で、経験豊富な国際ライセンス保持者はエントリーが不可になっているところがS耐チャレンジのポイント。参加チームの構成は、ドライバーが2名1組で、ピットクルーは3名を上限とするコンパクトな体制となっているところもユニークだといえる。
さらに、予選は2名のドライバーによる合算タイム制で、決勝中はドライバー交代を実施。レース中の給油とタイヤ交換はなく、ピットイン時にタイヤのローテーションのみが行えるなど、コストをかけない工夫が随所に設けられている。
スーパー耐久に参戦するST5クラスの車両画像はこちら
※画像はイメージ
気になる車両はNゼロ規定で、ロールケージやバケットシート、4点式以上のシートベルト、ブレーキパッドを除けば、ECUを含めてノーマルの状態。参戦コストの高騰を抑制すべく、タイヤもスポーツラジアルのポテンザRE-71RSのワンメイクが採用されているとのこと。
2025年の11月に開催される第1回大会は1500cc以下の普通車および軽自動車が対象で、普通車においてはスーパー耐久のST-5Fクラスで活躍するホンダ・フィットやトヨタ・ヤリス、ST-5Rクラスで活躍するマツダ・ロードスター、軽自動車ではホンダN-ONEやダイハツ・コペンなどがS耐チャレンジでは主流になると思われる。もちろん、ヤリスクラス、ロードスタークラスなどの車種別クラスを設置するとしているので、エントラントはワンメイクレースのように、ほぼ同一車種でのバトルを楽しむことができるだろう。
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この注目のS耐チャレンジ、2026年は計3戦を開催する予定で、対象クラスもGR86やBRZなどの排気量2400ccまでの車両や旧型の86/BRZ、ロードスターを対象とする2000ccまでの車両、EVクラスやHVクラスなどといった形で拡大する予定だ。さらに、レンタル車両でのエントリーを可能とする方向で検討しているところも興味深い。
このように、S耐チャレンジは改造範囲が狭く、チーム体制もコンパクトで、ランニングコストが抑えられることから、リーズナブルに耐久レースにチャレンジ可能である。より幅広い層が参戦できるようになっているだけに、まさにS耐チャレンジは、今後アマチュアドライバーの登竜門カテゴリーとなるに違いない。