アルファロメオ初のEVにしてラインアップ最小のSUV! 新生「ジュニア」がいよいよ日本上陸 (2/2ページ)

アルファロメオ初の完全電気自動車も用意

 そしてデザインと同等、あるいはそれ以上に注目すべきがそのパワートレインだ。

 おそらく売れ筋となるのは、「Ibrida」と呼ばれる48Vマイルドハイブリッドモデル。1.2リッター直列3気筒ターボと6速DCTの間に駆動用モーターが備わるレイアウトで、DCTミッション内の2組のクラッチとは別にエンジン直後にもクラッチが備わり、低速域でのEV走行も可能となっている。

 そして、目玉となるのがアルファロメオ初となるBEVモデルの「Elettrica」。156馬力/270Nmを発揮するEVパワートレインで、WLTCモードでの最大航続距離は494kmを実現している。

 なお、BEVモデルではフロントグリルが「プログレッソ・デザイン」と呼ばれるアルファロメオのスクデット(盾)を立体的に表現したグリルとなり、ハイブリッドモデルとの外観上の相違点となる。

 実用面にも抜かりはない。スリークなデザインのリヤセクションながら、ラゲッジ容量はハイブリッドモデルで415リットル、BEVモデルで400リットルと大容量を確保。ハンズフリー機能付き電動テールゲートやワイヤレスチャージャーなど、競合他車にある便利なユーティリティ機能が用意され、これらは全車で標準装備。こうした機能群はオプション設定となることが多い昨今では珍しい。

 グレード設定は、ハイブリッドモデルがベーシックな「CORE」、内外装の装備を充実させた「PREMIUM」、BEVモデルと同デザインのグリルなどを備えたローンチエディションとなる「SPECIALE」(限定200台)の3仕様で、価格はそれぞれ税込420万円、468万円、533万円。BEVモデルは「Premium」のモノグレードで、税込556万円となる。

 アルファロメオならではのデザインと走りはもちろん、先に述べたユーティリティ機能に加えてアダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットモニター、レーンキーピングアシスト、360°パーキングセンサーといった先進運転支援装備も全車で標準装備となることも考えれば、その競争力は推して知るべきだろう。

 先んじて販売されている欧州市場では大人気を博している新型ジュニア。日本市場での動向にも注目だ。


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