「エンジンはエンジンだろ……ん、ICE?」 昭和オヤジが困惑する知らなきゃヤバいイマドキの自動車用語 (2/2ページ)

昭和のころはこんなふうにいってなかった!?

【メカニズム関係】

ICE(アイシーイー)

「ICE」は「Internal Combustion Engine」の略で、直訳では「内部で燃料を燃焼させて動力を取り出す機関」という意味で、つまり「内燃機関」のこと。要はエンジンです。

 以前は出力を発生させるパワーユニットはほぼ内燃機関でしたが、ハイブリッド車やEVの普及で内燃機関の存在が以前とは変わってしまったため、その意味合いを正しく伝えることを求められる技術誌やレース関係を中心に「ICE」という名称が使われるようになったようです。

BEV(ビーイーブイ)

「BEV」は「Battery Electric Vehicle」の略で、内燃機関を使わず電気(モーター)のみを使って走るクルマのことです。

 日本では主に実験車両として「EV」が開発され、その後に「HEV(ハイブリッド・エレクトリック・ヴィークル)」が登場、その後外部からの充電が可能な「PHEV(プラグイン・ハイブリッド・エレクトリック・ヴィークル)」が派生したのち、バッテリーの電力のみで走る「BEV」が登場するという流れでした。そのため、「EV」はそれら全体を指すようになり、区別するために「BEV」が充てられました。

ASSB(エーエスエスビー)

「ASSB」は「All Solid State Batteries」の略で、「全固体電池」を指す言葉です。

 全個体電池は今後の主流になると目されている高い性能をもったバッテリーで、これが実用化されればBEVの航続距離が大幅に伸び、充電時間も大幅に短縮されるとして、大きな期待が寄せられています。

【特殊系】

MSSS(エムエスエスエス)

 この「MSSS」はちょっと特殊な分野の用語で、「オービス」と呼ばれる「自動速度取締り装置」の新しいタイプを指す言葉です。

 この業界は取締り装置のメーカーの名称をそのまま使うケースが多いようで、このMSSSはスウェーデンのメーカーが開発した複数の周波数帯のレーダーを切り替えて測定するシステムに充てられた名称とのこと。
速度取締りに敏感な人は、知らないと痛い目を見るという言葉のようです。

 今回はここまで。冒頭で話したように新しい用語はどんどん生まれていますので、またタイミングを見て第3弾もお送りしたいと思います。


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往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

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趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
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