ベトナムの首都で街行くクルマを定点観測! 日本車だと定番トヨタはもちろん「三菱」「マツダ」の勢いがスゴイ!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ベトナムの首都・ハノイで街を走るクルマをウォッチング

■自国産BEVのビンファストVF3が個人所有で人気で街なかではヒョンデや三菱車も多い

■フォードやレクサスも健闘しており都市郊外ではホンダ車も目立っていた

東南アジア他国とは一味違うベトナムの人気車種事情

 ベトナムの自動車業界というのは少々変わっている。地元ベトナムブランドで世界的にはBEV(バッテリー電気自動車)で有名な、ベトナム国内での2024暦年締めブランド別年間新車販売台数第1位のビンファスト(ベトナム国内ではICE車もラインアップしている)と、トヨタを抜いて2位となっているヒョンデはVAMA(ベトナム自動車工業会)に非加盟となっている。

 そのため、ビンファストとヒョンデはそれぞれ個別発表された統計数字となり(しかもビンファストは販売台数ではなく納車台数となる)、VAMA加盟ブランドでVAMAが発表した統計に個別発表数値を加味した、あくまでも暫定的なランキングになってしまうのである。今回は、地元ベトナムメディアで紹介されていた車名別2024暦年締め年間販売トップ10をベースとし、首都ハノイでどんなクルマが走っていたかを紹介していくことにする。

 車種別販売トップはビンファストのVF5となっているのだが、ハノイで見た限りは走っているVF5のほとんどがタクシーまたはライドシェア車両などの旅客運輸車両となっていたので、純粋な小売りベースで見れば2位となるビンファストのマイクロBEV、VF3が事実上の販売トップといってもいいかもしれない。

 フランス統治下に整備された旧市街やその周辺となる中心市街地の道路は狭く、駐車スペースも限られている。新市街地も駐車環境がけっしてよいとはいえないので、駐車スペースに困らないVF3が人気となっているようである。ちなみに価格は2億9900万ドン(邦貨換算約167万円)となっている。

 ベトナムでは日系ブランドが全般的に強く、そのなかでもほかの東南アジア諸国と同じくトヨタがずば抜けた強さを見せるのだが(2024暦年締めブランド別年間新車販売台数ではヒョンデに次いで3位)、そのほかでは日産やホンダよりもマツダと三菱の存在感が強いのが特徴的といえる。

 三菱はコンパクトMPV(多目的車)となるエクスパンダー/エクスパンダークロス(車種別販売3位)が東南アジア各国では販売旗艦車種となり、街なかでも多く見かけるのだが、その傾向はハノイでも同じであった。さらに2023年8月にインドネシアでワールドプレミアされたエクスフォースが2024年1月にベトナムでも発売されるやいなやビッグヒット(車種別販売6位)。2024年のベトナムでの三菱は、ブランド別での2024暦年締め新車販売台数が過去最高を記録している。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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