台数は少ないが存在感をみせるBRZ勢! TGR GR86/BRZ Cupの第3戦は大波乱のレース展開に (3/3ページ)

予選から一転して猛暑のなかの決勝ラウンド

 日曜日は一転、夏の空気に入れ替わり、猛暑のなかでのレースが行われることになりました。

 クラブマンは大きな波乱もなく、順調にレースが繰り広げられましたが、11位スタートのKen Alex選手は順位を落とし20位。 N-KIT Racing BRZの浦野歩選手は予選の位置をキープして21位。27位スタートのスバル東北自動車部の三浦陽貴選手は3つポジションをあげて24位。28位ファルコンBRZの野津太輝選手もポジションキープの28位となりました。

 一方のプロフェッショナルクラスは、序盤からポジション争いが激しく行われ、タイトなS字コーナーで宙を飛ぶマシンが出たり、コースアウトをするマシンがいたりと荒れたレース展開になりました。

 3位スタートの井口は、ライバルとの距離を縮められない苦しい展開ながらも後続を引き離して3位。久保はひとつポジションアップの7位。そして20位スタートの奥本選手はタイヤのマッチングに苦しみながらも9台抜きを行い11位。あとひとつポジションを上げればポイント獲得だっただけに、悔しさが溢れていました。

 今シーズン3台体制となったチームタクティのドライバーがようやく全員揃った今大会。天候や新舗装に翻弄されましたが、そのなかでのいい結果が得られたようでした。

 今回、千葉スバルレーシングには女性メカニックが参加していたので感想を聞きました。

 千葉スバルに勤めている川島さんはメカニック6年目です。「ずっと拠点で整備を行っているわけですが、それだけだと同じような作業ばかりを毎日していて、どこかルーティンワークのようになっていると感じている部分がありました。そこでなにかひと味違う経験をしてみたいという思いから、今回参加することを決めました。拠点で行う整備とも違い、テントのなかで寝転んで作業することは初めての経験でしたし、トランスミッションやドライブシャフトを現場で交換することなど初めてづくしの週末でした。背も低くパワーもないため、男性にお任せすることもありましたが、自分でもできるようになっていきたいと思いました。千葉スバルでは女性メカニックが自分を含めてふたりしかいませんが、いい経験ができました。拠点に帰ってからこの経験を活かしていきたいです」と語ってくれました。

 チームタクティとレカロレーシングには、全国のスバルからメカニックが派遣されてきています。そのなかでも女性メカニックはおそらくふたり目です。女性メカニックが活躍し、この経験をもとにニュルブルクリンク24時間レースにも挑戦できるような環境になればいいなと感じました。

 TGR GR86/BRZ Cupの次戦は、北海道の十勝スピードウェイにて7月12〜13日に行われます。表彰台率が高いチームタクティーの戦いに注目です。


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