ドアを開けてもシートがない……ってドアの意味やいかに!? 4ドアなのに2シーターの謎モデル5台 (2/2ページ)

リヤシートがないだけで超スパルタン!

⚫︎アルファロメオ・ジュリア GTAm

 1960年代から70年代にかけて、多くのモータースポーツで活躍を見せた、初代ジュリアスプリントGTA。それをモチーフとした2代目ジュリアのハイパフォーマンスモデルの「GTA」と、さらにモディファイを行った「GTAm」が2021年に発表されている。

 このGTAmは、ベース車よりも軽量化がなされているGTAをベースに、専用カーボンフロントスプリッターやポリカーボネート製ブラックリヤウィンドウ、大型カーボンリヤスポイラーなどを採用。リヤリートも取り払われ、専用の補強パーツが取り付けられていた。

⚫︎アキュラ・インテグラ タイプS HRCプロトタイプ

 こちらは現状プロトタイプとなるが、2024年8月にHRC(ホンダレーシング)が発表したもので、北米で販売されるインテグラタイプSをベースに、公道&レース用パーツの方向性を示すものとしてお披露目された1台。

 カーボンボンネット、アジャスタブルリヤウイング、鍛造19インチホイール、フロント15インチブレーキローターと6ピストンキャリパーなど、パフォーマンスが強化され、エンジンの出力も向上。さらに、リヤシートの撤去などによって90kgほどの軽量化がなされている。

 インテグラタイプSは、シビックタイプRにほど近い仕様となっていることから、シビック タイプRにも同様の仕様が追加されることを期待したいが、果たして……?

⚫︎ダイハツ・ハイゼットキャディー

 最後はスポーツ性ではなく、積載性のために2シーターとなった異色の存在、ハイゼットキャディーだ。このモデルは、スーパーハイト軽ワゴンのウェイクをベースに商用バンに仕立て直したもので、高い全高を活かした荷室空間と、ウェイク譲りの乗用車的運転感覚を併せもっていた。

 そんなハイゼットキャディーは商用バンに特化するためにリヤシートを撤去し、完全にフラットな荷室を実現しただけでなく、運転席後ろと荷室後部のデッキボードを開けば、運転席後ろで1455mm、荷室後部で1485mmの荷室高を実現し、背の高いものをそのまま積載することができるようにもなっていたのである。


この記事の画像ギャラリー

小鮒康一 KOBUNA KOICHI

-

愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

新着情報