この記事をまとめると
■VWがクローズドコースでゴルフR最新モデルの試乗会を開催
■ゴルフR/ゴルフRヴァリアントのほか、ゴルフGTIにも乗ることができた
■桂 伸一さんによる試乗インプレッションをお届けする
ゴルフRの最新モデルに試乗!
アクセルを踏むと同時にステアリングを切り込むと、パワーオーバーステアになるVW !! 万人向けの操縦安定性がウリのVWの超マニアックな操縦性のもち主。
FF(FWD)2BOXカーの”世界の指針”といわれて、もう間もなく“半世紀” !!
VWゴルフの最新版、ゴルフ8の進化版なのでゴルフ8.5と呼ばれるそのフルタイム4輪駆動=4モーション、「ゴルフR」の試乗にPEC(ポルシェ エクスペリエンス センター)東京に向かう。
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WEB CARTOPでは、すでに中谷明彦さんがリポートしているが、ゴルフR、ゴルフRヴァリアントとゴルフGTIの比較試乗は桂 伸一と、2本立てでお送りする。
VWのRブランドはスポーツ仕様/レーシング(レース)ブランドとして確立され、浸透してきた。今日のゴルフRは最新にして最強の333馬力/420Nmユニットを7速DSG(ツインクラッチ式AT)と4モーションを介して、路面を蹴って豪快にスタートダッシュする。
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0-100km/h加速タイムは4.6秒と、モーターアシストがない純粋なエンジン車としては、スーパースポーツのように怒涛の速さを示すのがゴルフR/同ヴァリアント(ワゴン)である。
4モーションの前後駆動配分は100:0〜50:50まで路面状況、操縦方法によって可変する。前後駆動配分に加えて、後輪の左右輪の駆動力を制御するRパフォーマンス トルクベクタリングも備わり、操縦安定性と旋回能力に大きくモノをいう。
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まずはアイスバーン並みに滑るスキッドパットでの4モーションとRパフォーマンストルクベクタリングの体験試乗だ。旋回を開始すると何が起こるか? 左旋回する場合、ステアリングを左に転舵してアクセルを強く踏む。すると前進と同時に左旋回を積極的にアシストするため、右後輪にも強く駆動トルクが加わりVWとは思えない急激な挙動変化、左旋回に巻き込むようにスピンモードを起こす。
モータージャーナリストの桂伸一がVWゴルフR・ゴルフRヴァリアント・ゴルフGTIに試乗画像はこちら
ところがそのまま巻き込み、スピンに陥らないのが4モーションの威力。前進する推進力が巻き込む姿勢を抑えて安定させる。意識してアクセルを踏み込みステアリングをわずかにカウンター方向に向けると、4輪ドリフトではない4輪スキッド(横滑り)状態で旋回する。映像で前輪がほぼ直進なのにスライドしているのがコレ。