2025年シーズンからチーム体制を一新! 若手とベテランコンビでチャンピオンを目指す「26号車 ANEST IWATA Racing」【SUPER GT 2025 GT300クラス オールチームラインアップ】

今シーズンより単独エントリーに切り替え

 ANEST IWATA Racingは、コンプレッサーや塗装機器の製造・販売を手がけるアネスト岩田を母体としたチームだ。昨年まではアルナージュとのジョイントで参戦していたが、今季から単独エントリーに。メンテナンスガレージには実績十分なGAINERを迎え、スーパーフォーミュラでも活躍する国内有数のエンジニアを揃える強力体制での再出発となった。

若手とベテランコンビでチャンピオンを目指す「26号車 ANEST IWATA Racing」【SUPER GT 2025 GT300クラス オールチームラインアップ】

 ドライバーラインアップは、今季スーパーフォーミュラにデビューして表彰台を獲得するなど評価急上昇中の若手イゴール・オオムラ・フラガが残留し、新たに経験豊富なベテラン安田裕信が加入した。今季はレクサスRC F GT3とヨコハマタイヤとのマッチングも向上しているようで、大荒れの開幕戦では優勝争いにも絡み2位表彰台を手にするサプライズを見せた。

 アネスト岩田は、前述の通り今季から単独の参戦権を得ただけでなく、独自のファクトリーを構えて自社メンテナンスする体制も検討されていたというほど、スーパーGTにはかなり本気でコミットしている印象を受ける。また、彼らはシーズン開幕前、神奈川県・横浜市港北区にある本社で『BLUE LINK Fes.』というイベントを開催する。そこでは、スーパーGTの体制発表だけでなく、自社製品を使った縁日ブースなども用意され、毎年地域の家族連れが多く詰めかけている。モータースポーツを通した自社のPRや価値向上にも前のめりだ。

 チームを率いるのは松浦佑亮監督。かつてインディカー・シリーズに参戦し、現在はJLOCからGT300を戦う松浦孝亮の兄で、カート業界の発展にも奔走している。ふたりを昔からよく知る関係者曰く、「佑亮はリーダーシップがあって、人に気を遣うタイプ。孝亮は我が道をいくタイプ」とのこと。

 グランツーリスモの世界王者になった経験があり、eスポーツ界のスターとしても知られるフラガは、日系ブラジル人3世。小学6年生まで石川県で生まれ育ったため、外国籍ドライバーと言えど日本語はネイティブだ。また、年初にブラジルで結婚式を挙げると、この春には妻の来日もようやく叶い、千葉で新婚生活をスタートさせている。

 一方の安田は、ドライバーとしての国内トップカテゴリーでの実績もさることながら、自身が力を入れる若手育成の実績も輝かしい。安田の支援を受けてスターダムを駆け上がったドライバーは多く、現在GT500で活躍する牧野任祐、大草りきはその代表格。レース人生の岐路を救ってもらった彼らは安田のことを「ひろくん」と親しみを込めて呼ぶ。

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