レッカー車だけじゃ助けられない! JAFのサービスカーがじつに多彩だった (2/2ページ)

四駆やバイクまでも所有する

●荷台に車両を載せて移送する専用の「車積載タイプ」

 上記の「レッカー車タイプ」では、車輪をレッカーブームに固定して移送をおこなう方式のため、車輪が破損していたり、欠損している場合、またはそれ以上の大きな破損を被っている場合は移送が困難な場合があります。

 そんなときに出動するのが「車積載タイプ」です。荷台を地面に降ろして、対象車両を丸々積載して移動させます。

 ちなみに基本的なロードサービスの対象として、車両重量が3t以下、積載量が2t以下の車両という枠があるので、それ以上のサイズの車両は一部のサービスしか受けられません。

●2輪の移送に活躍する「多目的タイプ」

「JAF」では2005年から2輪車へのロードサービス対応を開始しました。それにともなって、故障した2輪の軽作業と運搬を行える車両として導入されたのがこの「多目的タイプ」です。

 2輪車の搬送をメインとして導入された車両ですが、4輪含めた全般のバッテリー上がりやパンク対応、ドアロック応急処置などの要請にも出動しているようです。

●小まわりが利く軽作業特化型「バンタイプ/軽自動車」

 牽引や積載の用途を省き路上での軽作業に特化させたロードサービス車両で、応急対応の機材を一式装備しています。

 軽自動車などできるだけコンパクトな車両にまとめることで、大型の車両では届かないような狭いところなどへリーチできる活動を得意としています。

●普通車が走行困難な場所に出動するための「四輪駆動タイプ」

 山間部の林道や荒れた路面の場所など、普通の車両ではリーチ困難なケースに活躍する4輪駆動の車両です。「バンタイプ」と同様に応急対応の機材を一式装備しています。

●交通渋滞の際に活躍する「2輪タイプ」

 高速道路でパンクしたりとトラブルで動けなくなった際には、状況によっては交通の流れを妨げてしまうこともあります。

 そうなると、一刻も早い応急対応が望まれますが、4輪タイプでは故障車のところに到着するまで時間が掛かってしまうことも多々あります。そんなときに活躍するのがこの「2輪タイプ」です。

 キー閉じこみやバッテリー上がり、タイヤ交換など、対応事例を絞って装備を減らすことで2輪での対応を可能としています。

 いかがだったでしょうか。普段は「レッカー車タイプ」以外に出くわす機会は多くありませんが、意外といろいろなタイプがあることに、ちょっと驚いたという人もいるのではないでしょうか。

 運転しているときにこれらの車両を見掛けた際には、可能な限り道を譲ってあげてください。


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往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

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スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

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