意外なほど最近のクルマもクラシックカー? 人生一度は体験してほしい「クラシックカー」とは (2/2ページ)

1度は体験したいクラシックカーの世界

 世界最大の自動車大国として知られるアメリカでは、クラッシックカーの定義は1931年から1960年までに生産されたモデルというのが一般的な見解。ちなみにそれ以前のモデルはアンティークカーと呼ばれることが多い。とはいえ1960年といえば、いまから遡れば半世紀以上も前。それから現在までの間には多くの自動車が誕生し、その多くもまたクラシックカーと呼ばれるのが普通だ。

 はたして新車でのデリバリーからどれだけの年数が経てば、それはクラシックカーの仲間入りを果たすのだろうか。この誰もが抱く大きな疑問に、ひとつの明確なガイドラインを設けたのはフェラーリだった。フェラーリは2006年、自社で生産したクラシックカーの認定やメンテナンス、そして本格的なレストア作業などを目的とした社内部門、「オフィチーネ・クラシケ」を設立。このときにクラッシックカーを新車でのデリバリーから20年以上経たモデルと定義したのだ。

 それがほかのメーカーにおいても同様のクラシック部門を誕生させたことは、カーエンスージアストにはよく知られるところ。一見、20年という時間は長いようにも感じられるが、改めて20年前に生産されていた車種をチェックすると、これもまたクラシックカーと呼ばれるのかと意外に思えるモデルも数多い。

 クラシックカー、ヒストリックカー、ヴィンテージカー、その呼び方はさまざまあるが、それらを所有する歓びが何物にも代えがたいのは確かなところ。もちろんどのモデルを選ぶのかは、人それぞれである。カーエンスージアストの道を究めるのならば、一度はその世界に飛び込んでみようと考えるのも自然なことだ。クラシックカーの世界、それは本当に面白く、そして刺激的なのだから。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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