「涼む」よりも「空気の循環」が車載扇風機の目的
トラックの場合はキャビンが広いことに加え、燃費への意識がとくに高い。また、長時間にわたって運転するため、クーラーの冷気を体に直接当て続けることは健康面への悪影響も懸念される。そうした状況のなか、車内の空気を効率よく循環させることで、燃費を悪化させる原因となるカークーラーの使用を制限できるルームファンに再び注目が集まったのは、ごく自然な流れだったといえる。
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ひとつ注意したいのは、トラックには12V車と24V車があるため、それぞれに対応した機種を選ぶ必要があるという点だ。また、多くのルームファンはシガーライターから電源を取る仕様になっているが、近年ではスマートフォンの充電器、レーダー探知機、ドライブレコーダーなど、車内で使用する電装品が増える傾向にある。そのため消費可能な電力を超えないようにする注意が必要だ。
状況に応じて分岐ソケットなどの準備も検討したい。電源がコンセントタイプの製品であればDC/ACインバーターを、USBタイプであれば対応するアダプターやポートを、それぞれ事前に用意しておくことが望ましい。
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また、ルームファンは電源の種類だけでなく、機能や仕様にもさまざまなバリエーションがある。キャビン全体にまんべんなく風を行き渡らせたい場合は首振り機能が備わっているものを選びたい。
風量を重視するなら羽根が16枚のタイプがおすすめである。そのほかにもヘッドレストに取り付けるタイプや、エアコンの吹き出し口に装着できるタイプなど設置方法もさまざま。なかにはLEDランプ付きで、夜になると幻想的な雰囲気を楽しめるモデルもある。このように同じクルマ用の扇風機でも、用途や好みに応じてさまざまな選択肢が存在する。自分の目的に合ったルームファンをじっくり選びたいところだ。