ARTAのドライバーもスーパーオートバックスに駆けつけた 翌13日は、ARTAの16号車のドライバー、大津弘樹選手が会場にやってきた。
SUPER GTにARTAアリとも言っても過言ではないほどの大人気チーム。ちなみにARTAとは、「AUTOBACS RACING TEAM AGURI」の略で、1997年に設立されたプロジェクトと、レーシングチームだ。チーム代表を務めるのは日本を代表するレーシングドライバー、鈴木亜久里さん。エグゼクティブ・アドバイザーには、現役時代に同チームでも活躍した土屋圭市さんが就くというまさにドリームチーム。
大津選手はその超名門チームのドライバーを務めるだけあって、この日も会場は大賑わい! ちなみに大津選手、「SUPER GT EXPERIENCE サーキットに行こう‼」には3年連続で参加しているお馴染みの選手で、前回と前々回は福岡のイベントに訪れているとのこと。
なお、大津選手の回は毎回「子どもが多い!?」と語るのは司会の結城みいさん。大津選手は「そうですか!?」と驚く様子も。
SUPER GT EXPERIENCE サーキットに行こう!! in スーパーオートバックス・仙台泉加茂のトークショーに参加する大津選手 画像はこちら
大津選手にとってスポーツランドSUGOは、子どもの頃にカートコースを走っていたこともあってか、思い出の場所とのことで、「優勝目前で後ろから当てられて、スピンして優勝を逃すという悔しい思いをした場所でもありましたね。フルコースではF3で走ってたころ、いままでパッとしなかったのにも関わらず、ここSUGOでは乗れてて、2戦中2戦ともポールポジション、1戦は優勝という結果を残し、いまの立ち位置まで上がってこられた思い出の場所でしたね」と語る。
さらに続けて、「SUGOは狭いので、GT300と絡むと難しいですね。どこで抜いてもリスクだらけですし。ただ、GT300の方が抜くも抜かないもわりと融通が利くので、GT500より走りやすいかもしれないです。あとGT300のクルマは、ウインカーのスイッチが手元にない場合があるので、操作が大変な車両もあります」
SUPER GT EXPERIENCE サーキットに行こう!! in スーパーオートバックス・仙台泉加茂のトークショーに参加する大津選手 画像はこちら
そのほかにも、「ドライバー同士でクルマに求めるセッティングが違うので、そこの合わせ方が大変ですね。ほんとコンマ5mm、1mm単位の世界なので……(笑)。いまのところ、相方の蓮(佐藤 蓮選手のこと)との意見の相違はそうないですけどね。あと、タイヤ選びも気温に左右されるので1カ月前から予測してたりします。ちなみにSUGOは僕がめちゃめちゃ好きなコースなのと、ルール上、僕らはウエイトがないので勝ちに行きたいです」と、SUGOの特性やマシンの裏話などを話してくれた。
この日も会場のファンからの質問コーナーがあり、会場からは、「亜久里さん(ARTA総監督 鈴木亜久里)ってどんな人ですか?」という質問に対して、「元ドライバーということもあって、僕らのことをよく考えてくれていて、とてもいい人ですよ。プライベートでご飯もよく行きますしね」という返答や、「同じチームの8号車との関係性は?」との質問に対し、「バチバチに走ってても、『よくあそこで抑えたな!』と、土屋さんから褒められることも多いですね。まぁぶつかってないからですが(笑)。松下選手や野尻選手とも仲良いですよ」と、チーム事情についても語ってくれた。
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ちなみに、第4戦となる富士は、史上初の土日で3連戦というスプリントレースとなる。大津選手は、「土曜は300と500の混走。なので、いつものレースの1スティント目で勝負が決まる感じですかね。2日目はGT500とGT300がそれぞれ走ります。もう今から楽しみですね。目指すのはもちろん優勝ですよ!」と、次戦への意気込みも語る。そんな大津選手は、8月2日(土)のRace1を担当することが7月21日に発表された。
大津選手は、「SUGOでのオススメ観戦スポットは、もし入れる場所であれば、最終コーナーの外側にちょっといいポイント……マシンが上り始めるあたりなんですが、そこがGT500だと火花を出しまくって走り抜けるので迫力が凄いと思いますよ!」と、これから訪れる人へのオススメスの場所も紹介してくれた。
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最後に大津選手にも、筆者からいくつか質問もしてみた。
まず、「SUGOで思い出に残ってるレースはありますか?」という質問。これに対し大津選手は、「2018年にDrago CORSEから出たレースですね。このときGT初年度で、このレースは3ワイドでチェッカーを受け、1000分の何秒で4位だったのが悔しすぎて……(笑)」
また、「SUGOはどんなコースですか?」という質問には、「かなりテクニカルで、ラインが1本しかないみたいな場所も多いです。SPコーナーなどがそうですね。けれども、ここで走りが決まると鈴鹿と同等レベルに気分がいいです。コースが狭いので度胸が必要ですよ!」と、SUGOに対する想いを語った。第6戦の16号車にも要注目だ。
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