路駐を取り締まるくせに法律では休まなきゃいけない矛盾にウンザリ! トラックの路上駐車問題はどうすれば解決するか考える (2/2ページ)

解決の鍵は駐車環境の整備と荷主の意識改革か?

 トラックの路上駐車問題は2024年4月の働き方改革関連法の物流業界への本格適用、いわゆる「2024年問題」でも深刻化している。それはドライバーの労働時間の厳格化、そしてドライバーの4時間ごとの30分休憩、いわゆる「430休憩」の義務化によって、ドライバーが望むと望まざるとにかかわらずトラックを駐車しなければならないというコンプライアンス上の問題にも矛盾が生じている。

 荷待ちの間にトラックを安心して駐めることができる駐車スペースがあれば、こうした駐車に関する問題は解決する。川崎市など一部の行政では物流施設が数多く存在する埠頭などで、トラックの駐車スペースを設けるなど対策をとっている。こうしたトラックのための駐車スペースの確保はもとより、荷主側がドライバーに違法行為を強いることのないような意識改革を図ることが、この路上駐車問題を根本的に解消する鍵となるに違いない。


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