eスポーツから現実へ……はレースだけじゃない! まもなくeスポーツ出身の「建機オペレーター」が誕生する可能性大!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ゲームの腕前が遠隔操作の建機オペレーションで役に立つ

■eスポーツ業界と相互協力して「e建機チャレンジ大会」を実施

■建機オペレーターの若い人材をeスポーツ業界からリクルート

建機のオペレーションがeスポーツになる⁉︎

 いま話題のeスポーツ。これは、その名のとおり、コンピュータゲームをスポーツのように競技として確立し、決められたルールのもとでプレイヤー同士が対戦するというものだ。

 もともと、こうしたコンピュータゲーム(テレビゲーム)は、プレイヤーがコンピュータと対戦する仕様が一般的だった。やがて、複数のコントローラーをつなぐことで、一度に複数人が遊べるゲームが登場する。これにより、コンピュータゲームもボードゲームやカードゲームのように、多人数で遊べるファミリーゲーム的な要素を持つようになった。同時に、チェス・将棋・囲碁などの対戦型ゲームとも共通点ができたといえる。

 1990年代中盤頃には、ゲームセンターで対戦型格闘ゲームの「ストリートファイター」シリーズ(カプコン)や「バーチャファイター」シリーズ(セガ)が登場して大ブームに。これにより、ゲームは見知らぬ他人と遊ぶ(競う)ことが一般化した。令和になった現在では、インターネットを介して世界中のユーザーと同時にプレイすることがもはや当たり前となり、ゲームを競技化した「eスポーツ」が人気となっているのである。

 このeスポーツが、建設機械(建機)のオペレーターにも関係していることをご存じだろうか。建機の世界では、ベテランオペレーターが機器の操作を行っていたが、「物流の2024年問題」といった労働環境の変化によって人手不足が深刻化している。だが、ITの進化によって建機の自動化・遠隔操作技術が普及。これは、建機が使われるのが建設現場という閉鎖空間だったから、というのも理由のひとつである。

 建機の遠隔操作はコンピュータゲームのシミュレーションに似ており、eスポーツと共通点があるといってよい。そこで、eスポーツスクールである「KONAMI eスポーツ学院」と、運輸事業のデジタルテクノロジーを研究する「運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)」が、産学連携による相互協力の協定を締結したのだ。


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