この記事をまとめると
■近年は道路のカラー塗装をよく見かけるようになった
■道路の色には赤・青・緑・茶色などがある
■道路のカラー塗装の色わけなどは道路交通法など法律で定められたものではない
赤や青などにカラー舗装された道路の意味ってなに?
近年各地で見かけるようになった道路のカラー舗装。一般的な黒いアスファルトのほかに、赤や青、緑の塗装に加え、場所によっては、茶色、黄色、白色などがあることが報告されている。
これらはどういう意味があって、どういう基準で設けられているのだろうか?
まず赤い舗装を積極的に取り入れている首都高速のHPを見てみると、「注意喚起カラー舗装」と題し、「近年、カーブ区間で速度超過が原因と考えられる施設接触事故(側壁等に衝突する事故)が増加する傾向にあり、施設接触事故が特に多いカーブ区間の舗装を赤くしてお知らせしています。赤い舗装が見えたら、とくに速度を落して走行することを心がけてください」と、書かれていた。
赤く塗装された首都高の道路画像はこちら
また、一般社団法人 全国道路標識・標示業東京都協会によると、道路のカラー化による一般的な目的・効果として、
・視環境の改善による抑止力の強化
・すべり止め効果による交通安全対策
・歩道道部の確保による歩行者保護
・目標物の表示
以上4つを上げている。
要するに、道路のカラー化は、事故防止やドライバーへの注意喚起を目的としたもの。
オレンジに塗装された道路画像はこちら
色による違いは、
赤色: 危険性のある場所での注意喚起
信号のない交差点やカーブ、バス停付近など、注意が必要な場所で使用され、減速や徐行を促すもの。
青色:レーンの違いを強調
右左折レーンを示していたり、自転車専用通行帯や自転車優先レーンを示すために使用され、自転車と車両の接触事故を防ぐ。
緑色: 歩行者への注意喚起
通学路や歩行者の多い場所で使用され、歩行者の安全確保と注意喚起が目的。
茶色:その他
バス専用レーンや、地域によっては景観を考慮して使用されることもある。
といったところ。
緑に塗装された道路画像はこちら
なお、これらのカラー舗装の条件や目的、色による用途に違いなどは、道路交通法など法律で定められているものではない。首都高のなど道路の管理者や地元の自治体が警察などに相談し、それぞれの判断で取り入れているだけに過ぎない。
いまのところ、カラーアスファルトは都市部ほど多く見かける傾向があるが、これから地方にも広がっていくことだろう。