インドネシアでBYDのEV「ATTO 1」に試乗! 200万円切りの激安価格でも格落ち感のデキに感動!! (2/2ページ)

日本では3ナンバーサイズとなってしまうのが惜しい

 そうこうしているうちに試乗の順番がまわってきた。アクティブとプレミアム2台の試乗リクエストをしており、まずはアクティブの順番がまわってきた。航続距離の違い以外はアクティブではステアリングがチルト調整機能のみ(プレミアムはテレスコピック調整機能もあり)になるなど、装備内容がプレミアムより若干劣るとの説明であった。

 限られた時間と距離の試乗となるが、インドネシアの道路は速度抑制のために市街地ではバンプ(デコボコさせている)が多く用意されており、そこを乗り上げたときのイメージなどを中心に試乗を行うことにした。加速イメージは気もちよい速さという印象を受けた。気になるバンプの乗り上げも、一般的には減速してクルマを乗り上げさせるのだが、わざと加速してノーブレーキで乗り上げさせたのだが、「えっ」と思うほど衝撃が伝わってこないことに、セールスマンも含め3人とも顔を見合わせてしまった。

 車体をステアリング操作で左右にふって試乗者がチェックしていたのだが、大きくふると振り戻しが大きくなりそうだが、小幅なものなら良好とのことであった。

 イメージ先行でいくと、兄貴格のドルフィンより性能で劣るのではないかと思いがちだが、筆者はATTO1同様にリヤサスペンションがトーションビームのドルフィンを試乗したことがあるが、“格落ちしている”という印象は受けなかった。

 来店した人が試乗に出かける様子を見ていると、とにかく年齢に関わらず女性が圧倒的に多い。店舗滞在中も子ども連れの若いお母さんがATTO1の契約をしたようで、展示車の前で担当セールスマンと記念撮影していた。話によると、7月25日、つまり正式一般公開初日(24日はVIPデー)にはGIIAS2025ショー会場にて166台を受注したとのこと。ちなみに納期は2025年秋以降とのことであった。

 対応してくれたセールスマンは「現状シール、シーライオン7、M6(3列シートMPV)が販売トップ3となっているが、今後はATTO1が販売ナンバー1となってもおかしくない」とその手ごたえを語ってくれた。

 日本においてBYDは、軽自動車規格のBEVを導入予定と発表している。また、ATTO1はコンパクトハッチバックスタイルとはいえ、全幅が1720mmとなるので3ナンバーワイドボディとなる。ドルフィンも3ナンバーサイズなので、登録車でしかも3ナンバーサイズのコンパクトモデルを2車ラインアップしたとしても、ブランド全体の販売促進に十分効果を発揮するとは思えないこともあるのか、日本市場への導入予定はないようだ。

 “たられば”は話したくないが、ATTO1が韓国ヒョンデ・インスターのように5ナンバーサイズだったら……、と思わず考えてしまった。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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