インドネシアでDENZA D9が急増! アルファードのピンチ……と思いきや王者の絶対優位は揺るがないワケ (2/2ページ)

D9の価格はアルファードのおおよそ半額!

 デンザD9のインドネシアでの価格は9億5000万ルピア(約865万円)、対してアルファードのHEV(ハイブリッド車)は17億3300万ルピア(約1580万円)となっており、ざっくりいえば、アルファードの車両価格はデンザD9の2台分弱となっている。また、BEVはHEVより税制面で優遇されており、これがインドネシアにおいてデンザD9をよく見かける背景になっているのではないかと考えている。

 デンザD9は大手ライドシェアサービスにて、プレミアム車両としても使われている。アルファードも最大手タクシー会社のプレミアム車両として使われてはいるのだが、現状ではアルファードより価格などの面でメリットがあるとして、デンザD9に対するフリートユースや社用車ニーズは、アルファードより高いように見える。

 いままでの刺客も、登場直後は「ヤバッ」と思うほどよく売れているのだが、早々に一過性のブームとして収束してしまっていた。デンザD9もどこまでいまのペースを維持できるかが、今後に注目していく部分となる。

 現地メディアの報道を見ていると、「アルファードは配車が間に合っていない」といったニュアンスの部分もあるので、受注ベースでは大騒ぎするほどデンザD9がアルファードに迫っているわけではなく、アルファードは配車がやや間に合っていないだけであり、依然として王者の貫禄を感じる人気を持続しているようにも見えた。

 また、タイでもいわれていたのだが、このクラスのオーナーはかなりの富裕層となるので、アルファードをメイン所有し、お試しでデンザD9というように複数保有していることも考えられるので、両者の勝敗(果たして同じ土俵にあげていいのかという話もあるが……)は、とりあえずおあずけとしたほうがいいようだ。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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