レース界では珍しい産学連携チーム
中日本自動車短期大学と提携し、学校の内部にガレージがあるユニークなチーム。レースの合間のメンテナンスは先生と学生が主体で行い、プロのレーシングメカニックたちがサポートする。人気キャラクターコンテンツとのコラボレーションも、「侵略!イカ娘」に始まり、「ラブライブ!」や「ぶいすぽっ!」など多岐にわたる。

今シーズンは「アイドルマスター」シリーズとのタイアップが実現。昨年と同じAMG GT3ではあるが、車両入替をした今季は好成績に期待がかかる。
「9号車 PACIFIC RACING TEAM 」【SUPER GT 2025 GT300クラス オールチームラインアップ】画像はこちら
産学連携で学生が多いチームであるがゆえに、毎年あるのが「出会いと別れ」。学校は3年制で、卒業後に別の道を志す学生もいるが、一緒に戦ってきたメカニック志望の学生が、卒業後に別のチームに就職するケースもよくあるそうだ。
メカニック不足が叫ばれる昨今のレース業界において、若手排出をサポートする貴重なチームだが、「うちで育ったメカニックのタイヤ交換が速かったりすると、嬉しいような悔しいような……」
SUPER GT参戦は2006年からという大ベテランの阪口良平は、今年50歳。モータースポーツの専門学校で常勤講師をしていたこともあり、チームで頑張る学生たちを見ると親心のような気持がうずくそう。
阪口良平選手画像はこちら
SUPER GTでは以前は別のチームでライバルとして戦っていた冨林勇佑。以前からその速さと器用さを買っていたという阪口が、S耐で同じチームに所属したことが縁で直接スカウトしたのだとか。
冨林勇佑選手画像はこちら
去年は阪口が手がけるチームからFIA F4に参戦していた藤原優汰は、ドリフト界でも名を知られたドライバー。今シーズンはフォーミュラを一旦休み、GTとドリフトの二刀流で戦う予定だ。
藤原優汰選手画像はこちら
