ゴリゴリのアメ車かと思ったら中身は英国アストンマーティン!? 007オマージュの「オクタヴィア」って何モノ? (2/2ページ)

ベースモデルへの敬意も忘れない

 ドナーとなったDBSはキャビンのアウタースキンだけを残して、ほかはカーボンに置き換えられました。その際、フロントは8インチ、リヤは10インチの拡幅がなされ、オクタヴィアは見事なコークボトルシェイプを形作りました。ちなみに、キャビンについてもルーフラインのカーブが微妙に変えられているので、「だったらドナーいらないじゃん」てなりますよね(笑)。

 そして、フォード製5リッターV8エンジンを搭載するにあたって、リング兄弟はシャシーをゼロから新造することに。また、ホイールベースを3インチ延長することから、センタートンネルもハイチューン車向けの製品を採用するなど、パワーだけのハリボテになっていないことは間違いないでしょう。

 海外のサイトでは「田舎者のヤンキー」とか「マスタングのソックリさんか」などと酷評も散見できますが、リング兄弟はしっかりアストンマーチン、そしてジェームズ・ボンドへの敬意を払っています。

 前述の映画「オクトパシー」をオマージュしたオクタヴィアという車名をはじめ、エンジンのヘッドカバーに刻まれたアストンマーチンの文字にiを足して「Aston Martini」と、ボンドの好きなカクテルにしてみせるなど洒落も効いているかと。

 どうやらリング兄弟はともに還暦過ぎのベテランゆえ、旧き良きアメ車のカスタムをやり尽くしたあとは、しっとりした英国車に手を出したくなっているのかもしれません。そのわりに、見た目も中身もイケイケというヤンキー魂にはリスペクトするほかありません。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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