トライトンは新型になってもやっぱり強いことを証明! アジアクロスカントリーラリー2025優勝報告会には元パリダカ王者の増岡総監督も登場 (2/2ページ)

強固なチームワークでチーム賞も獲得

 そしてチャヤポン選手をナビシートから支えた、コ・ドライバーのピーラポン・ソムバットウォン選手も登壇。

「チャヤポンさんが安心して走れるようにコースをしっかり研究し、ナビをするときの言葉選びも、伝わりやすい単語を使うようにこだわりました。また、毎日変化するロードコンディションの確認も行い、チームと協力してマシンセッティングの変更も行いました。LEG3の時点では私たちは上位にいたのですが、LEG4で減速。LEG5ではスタックにも見舞われ、思わず昨年の悪夢(首位を走行中にゴール直前でスタックし、優勝を逃した)を思い出してしまいましたが、なんとか20分で復帰。そのままチーム三菱ラリーアートとして2回目の優勝を飾ることができ、とても良かったです」と、コ・ドライバーとしての工夫と試合中の心境を語った。

 その後のQ&Aコーナーでは、記者からさまざまな質問が飛び交った。そのなかでは、熱帯の灼熱のなかで集中力を保つ方法について聞かれることも。これに対して、「トレーニングを行いました」とチャヤポン選手。

 なんと、今大会に向けて20kgも減量したといい、その方法は「ランニング、ジム通い、バトミントンに加え、コーラなどの炭酸ジュースをやめました(笑)」と語ると、会場が笑いに包まれた。減量で集中力もアップし、ドライビングに生きたという。

 同時に増岡監督は「精鋭揃いのAXCRドライバーのなかでも、本当にプレッシャーに強い」とチャヤポンさんを称えた。優勝秘話だけでなく、チームの暖かい雰囲気も伝わる会見となった。

 ちなみに、完走した上位2台の合計タイムで争われる「チーム賞」も3年ぶり2度目の獲得となった「チーム三菱ラリーアート」。これからも同チームの活躍から目が離せない!


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