配達員は人知れず苦労をして荷物を届けてくれている
6)階段はしんどい
中学校によっては職員室や事務室が2階にあることもある。それもエレベーターなし。こうなると台車は使用できないため、完全に自力で2階まで運び上げなくてはならない。
学校の階段画像はこちら
体力があるうちはいいが、疲れてくると数段の階段を見ただけで一気にテンションが下がるのは配達員あるあるだろう。
7)エアコンで風邪をひく
これは夏場の配達ならではの苦労のひとつ。配達で外に出ると一気に汗をかくが、戻ってきたクルマのなかはエアコンでキンキンに冷えている。この温度差で風邪をひきそうになるのだ。
配送車のエアコンのクライメートコントロール画像はこちら
最近の夏は暑いのでクルマのなかと外の温度差が15度くらいになることも少なくない。汗をかいた身体に急速な冷房は危険なのだ。
8)配送に430なしで昼飯は走りながら
トラックの「430」のように、4時間運転したら30分は休憩というシステムは配送には関係ない。そして短距離の配送はどんどんと次の目的地へ荷物を運ぶというリズムが大事なのだ。このリズムに乗ってしまうと、休憩のタイミングが取りにくくなる。
配達時間指定の有無にもよるが、わざわざ停車して昼ご飯を食べ、再び出発するくらいなら、パパっとコンビニでおにぎりでも買って、食べながら次の目的地に移動しておくほうが効率的だというパターンもある。そのためハンドル片手に昼ご飯ということも多いわけだ。
クルマを運転しながらのランチ画像はこちら
9)1ミリたりとも駐車スペースがない
都内でよくある出来事、それは荷降ろしするためのスペースが1ミリもないというやつ。これは路肩に軽バンを停めて、荷物を降ろしたいのに、その場所には休憩中の大型トラックがビッシリと停車していて、一瞬でも停車することができないという状況だ。
びっしりと駐車された車両画像はこちら
都内では大型のトラックが停車できるスペースは多くないため、比較的停めやすい場所はみんなが知っている。そこに休憩するためのトラックが集中するのだ。その結果、軽バン1台すら停めることのできないトラック密集地が生まれるのだ。
10)朝イチは加速しにくい
荷物を積んで出発した直後は荷物が満載なのでクルマが重い。そのため、立体交差などの上り坂はどうしても加速が鈍く、後続車両がイライラしがち。その気もちはよーくわかるが、こちらもわざとゆっくり走っているわけではないので、「まだ荷物が重いんだな」と理解してほしい。
朝の大渋滞画像はこちら
ここまで紹介した配達苦労話はほんの一部に過ぎない。まだまだたくさんの苦労やトラブルはあるが、街なかで働く配達員を見たときは、心のなかでもいいので、頑張ってと応援してあげてほしいと思う。