憧れのフォークリフト免許は31時間の講習が必要……と思ったら「1t未満」ならネットで6時間動画を見るだけ!? 早速受講してみたら思ったよりハードだった!! (2/2ページ)

動画を観るだけで終わると思っていたら……

そして、いざ受講開始。たった6時間、動画を観るだけだからお手軽簡単と思っていた筆者だったが、初手からなかなかの驚きが待っていた。

講義は「フォークリフトの定義および特徴」という項からスタートするのだが、まず「フォークリフトは荷を積載するフォーク、ラムなどの装置と……」といわれ、「え? ラムって何??」というところから始まった。ラムという単語を聞いたことがないからだ(ラムとは、フォークに代わり、ポールを円筒の中心穴に差し込んで搬送するアタッチメントのこと)。ここで動画を一時停止して画面内を凝視する。こんな形のフォークリフトがあるんだと感心してしまう。

さらに、講義はフォークリフトが後輪操舵であることや、各部の名称の説明へと続く。最初はなんとなく聞き流せばよかったが、講義が進むと数字や物理の話が多く登場する。たとえば、基準荷重中心は1トン未満なら400mmだとか、力の単位はm/s2の加速度を生じさせる力の大きさを1Nと定めるとか、フォークリフトの安定計算例とか、物体に作用するふたつ以上の力の合成と分解……とか。なかなかハードな内容でびっくりだった。

その途中にもフォークリフトの取り扱い方法やエンジンの構造、荷物の積み方、パレットの種類などの項目があり、荷役作業に必要な幅広い内容だった。また、公道走行時は荷物を積んではいけないことや、フォークリフトのタイヤが前後異径の理由など、非常に勉強になって新鮮だった。

そして、ついに6時間の講義をすべて受講し終えたとき、1トン未満のフォークリフトに乗る資格を手に入れたと思ったのだが、学習進捗度合いが100%になっていなかった。どうやらテストが最後にあるらしい。

これまでなんとか講義に食らいついていたので大丈夫だとは思うが、「最終テストに落ちたらどうなるんだろう?」という不安のなか、受けたテストは100点合格だった!

その後、ネットを通じて特別教育修了のカードが無事に発行。筆者が受講したところでは、有料でプラスチックカードも制作できるので、記念に作っておいた。これでフォークリフトに乗る準備ができたので、次は1トン未満のフォークリフトに実際乗ってみたいと思う。


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