億超えなんて当たり前の海外のクルマのオークション! RMサザビースに参加したことのある「お金もち」にどんな世界か聞いてみた (2/2ページ)

クルマ以外のグッズなら手が届く!?

 なるほど。情報を整理すると、自分で登録するまでは簡単で、入札後はインフォたくさん、落札すると支払いのほかに手続きがいくつもある、それゆえ仲介業者が便利、ということでいいですか?

「ま、そういうこと。面倒なところは業者、日本にも何軒かあるし、わりと親切だからな。でも、オークションの醍醐味はやっぱりインターネットじゃなくて、モントレーとかニューヨークで現車見ながら入札するのが楽しいんじゃないかね」

 そういうときは、アルメニア人でなく現地で通訳レディを雇うわけですよね?

「バカか! 仲介業者が一緒に行ってくれるんだよ。もちろん、旅費はこっちもち。楽しいぶんだけ経費もかかるってこと、学校出てたらわかりそうなもんだろが」

 経費かかりそうっスね。ずばり、車両価格のほかに手数料その他でいくらくらい必要なんでしょう?

「公式には落札価格の5〜10%が手数料といわれてるけど、モントレーやニューヨークなんかは独自の設定があるらしい。おそらく、ネットよりも高いはずだ。そのぶん、ほかでは出品されないようなクルマがあるし、掘り出し物もあったりする。それから、送料と保険料もバカにならない。アメリカ国内の運賃も加わるし、下手すると保管料がバカ高になることもある。で、仲介業者は一律セット料金みたいなところもあるけど、落札額に応じてサービスしてくれるところもある。現地に一緒に来てくれるのは、こっちの業者だ。とにかく、為替レートによって安くなることもあれば、大いに損することもある。新聞、読んでたらわかるよな」

 いちいちイラっときますけど、なんとなく要領はつかめたので、登録してみようかな。

「だったら最初からクルマなんか狙わないで、見たことないレースのポスターとか、クルマ関連のアンティークなんかから入札してみればいいよ。システムがわかればいいってもんでもないけど、ほしいクルマが見つかったりしたときのためにはなるだろう。ま、君みたいな貧乏人には滅多にないことだろうけど」

 RMサザビーズはもちろん、その周辺にこんな不愉快な人物はそうそういるわけじゃありません。なので、臆することなくオークションに参加することオススメです。クルマ以外のレアグッズも、たくさん出品されていますから!


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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