フォーミュラジムカーナRd.3は近畿大学と久保田朱莉選手が格の違いを見せつけた! 決勝の富士ラウンド進出の全校&女子選手が決定 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■学生自動車部が頂点を競うフォーミュラジムカーナの2次予選Rd.3が開催

■近畿大学が団体優勝と個人トップで他を圧倒し決勝進出を決めた

■女子クラスは大阪公立大・久保田朱莉選手が優勝

予選最終ラウンドがいよいよ開幕

 当サイトでもたびたび紹介してきた、学生自動車部の頂点を決める新たな競技であるフォーミュラジムカーナ。自動車関係の協賛企業が会場やマシンなどを提供し、イコールコンディションで学生たちがしのぎを削るイベントだ。

 2023年にプレシーズンとしてスタートしたフォーミュラジムカーナは、2024年度には女子クラスを新設。2025年にはマシンをトヨタGR86にスイッチするとともに、短大、専修学校、専門学校など、文部科学省認定の学校に所属する部活動・同好会すべてに門戸が広げられた。それに伴い、3度にわたって行われる2次予選に出場できる学校は、それぞれ20校にまで増加。2次予選はすでに2回を開催済みだが、これまでにない激戦が繰り広げられてきた。

 そして9月27日(土)・28日(日)、最後の2次予選となるRd.3が開催。これにて決勝戦となるRd.4に進む18校がすべて決定することになる。2023年度、2024年度の決勝戦が行われた奥伊吹モーターパークに、書類審査とシミュレーターによる1次予選を突破した16校が集った。

 出場する16校のうち5校が昨年度大会の決勝進出チームということで、強豪が顔を揃えた今回のRd.3。27日の練習走行の様子を見ていても、どの大学も慣れないマシンにすぐに適合し、好タイムを連発。そのレベルの高さが伺えた。

 そして迎えた28日の本番。朝から学生たちの表情は真剣で、タイヤを少しでもあたためるべく取り外して日に当てるなど、わずかでも速いタイムを、という想いが伝わってくる。

 競技本番では、各大学3人のドライバーが、午前午後で1本ずつ走行し、速かったほうのタイムを3人合計することで順位を競う。そのため、午前の1本目走行終了時点である程度パワーバランスがわかるのだが、当然1本目で振るわなかったドライバーも出てくるわけで、2本目での大逆転劇もありえるのだ。

 まずは1本目。本番ということで張り切りすぎてしまっているのか、オーバーステアやパイロンタッチに悩まされる選手が目立つ。そんななかで、昨年度の決勝出場校である広島大学が総合2位、ふたりの全日本ジムカーナ出場ドライバーを揃える兵庫県立大学が3位と、強豪チームが堅実に好タイムを残して上位に食い込んでいく。

 そこからさらに頭ひとつ抜け出したのが、昨年度3位に入賞した近畿大学だった。とくにCドライバーの辻野眞人選手は、52秒〜53秒がボリュームゾーンとなるなか個人トップタイムとなる50秒513をマークし、総合でも2位の広島大学を3秒以上突き放す2分33秒158を記録。午前1本目をダントツのトップで折り返した。


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