カワイイだけじゃなくなった顔は氷山の一角! 新型スズキ・クロスビーの進化ポイントをまるっと紹介!! (2/2ページ)

ADASなど装備がさらに充実し燃費も向上

 走りに関しては、パワートレインの刷新が大きなトピック。初代のK10C型1リッター直列3気筒ターボエンジン(99馬力/150Nm)+6速AT+WA05A型ISG(モーター機能付き発電機)(3.1馬力/50Nm)から、スイフトやソリオと同様のZ12E型1.2リッター直列3気筒NAエンジン(80馬力/108Nm)+新開発CVT+WA06D型ISG(3.1馬力/60Nm)に換装された。

 これにより、WLTCモード総合燃費はFF車で18.2km/Lから22.8km/L、4WD車で17.0km/Lから21.0km/Lへと大幅に改善している。だが車重は30kg増加し、FF車が990kg、4WD車は1030kgに。自動車税の区分は1リッター以下から1.5リッター以下、自動車重量税の区分は4WD車が1tから1.5tへアップしたため、維持費が下がったとは必ずしもいい切れないのが悩ましいところだ。

 ボディ・シャシーでは、減衰接着剤をフロア骨格の各部に使用したほか、フロントサスペンションのダンパーリバウンドスプリング追加、スタビライザーリンク剛性アップ、FF車用リヤサスペンション締付トルク向上などを実施。

 また、アンダーステア傾向を検知した際に内輪へブレーキをかけてアンダーステアを低減する「アクティブコーナリングサポート」を全車標準装備している。

 ADAS(先進運転支援システム)は、前方検知用のセンサーがステレオカメラから最新世代の単眼カメラ&ミリ波レーダーとなり、衝突被害軽減ブレーキは「デュアルカメラブレーキサポート」から「デュアルセンサーブレーキサポート2」へ進化。

 ソナーがリヤだけではなくフロントのバンパーにも装着されたほか、リヤバンパー両端にはミリ波レーダーが追加されたことで、ブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックサポートも新たに実装されている。

 さらに「ハイブリッドMZ」では、アダプティブハイビームシステムのほか、電動パーキングブレーキとともに、全車速追従機能付きACC(アダプティブクルーズコントロール)へ停止保持機能も備わるようになった。

 グレードは前述のとおり、標準グレード「ハイブリッドMX」と上級グレード「ハイブリッドMZ」の2種類。内外装や走りの質感が大きく進化したことは実車を少し動かしただけでも体感できたが、果たしてこの新たなデザインがどう受け入れられるか、要注目だ。

各グレード税込価格

ハイブリッドMX(FF/4WD):215万7100円/233万3100円
ハイブリッドMZ(FF/4WD):233万5300円/250万300円


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遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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