今回2025年9月下旬から10月上旬にかけ南カリフォルニアに滞在していたのだが、滞在期間中にアナハイム市のアナハイムコンベンションセンターにて、「OC AUTO SHOW(オレンジ・カウンティ・オートショー)」が、2025年9月25日から28日の会期にて開催されていたので、取材のため訪れた。
政府や官公庁の会計年度(10月から新年度となる)に合わせ、全米各地で行われるオートショー開催のシーズントップをきって開催されるのがOC AUTO SHOWとなる。原則的にはこのショーから、今年(2025年)ならば2026年モデルの展示が可能となり、過去には1台か2台程度だがワールドプレミアモデルなども存在していた。地元ディーラーが自社の在庫から展示車をもち寄るのが基本となるのだが、出展ブランドのなかには、メーカーから一部支援を受けているようでステージなどを展示ブースに設けるところもあった。
欧州ほどではないものの、ここアメリカでも自動車ショーはやや「オワコン化」の傾向があり、かつてはアメリカで販売されているほとんどの量販ブランド車でOC AUTO SHOWでも展示スペースが埋め尽くされていたが、いまでは出展自体を行わないブランドも出てきており、会場内にBEVの試乗コーナーがあったりしている。開催規模の縮小傾向は地元ディーラーが主体ということも大きく響いているようである。
そんなOC AUTO SHOWでも、初日午前中は取材専用としてメディア関係者以外が会場に入ることができない「メディアデー(メディアタイム?)」が用意されている。しかし、基本単なるローカルショーなので訪れるメディアはほとんどなく、筆者だけがカメラ片手に会場内を駆けまわるほかは、地元インフルエンサーがパラパラいる程度となっていた。地元メディア関係者がたまたまいたのだが、「このガラガラぶりはどうなっているんだ、ロサンゼルスショーのようなネタもないじゃないか」と筆者に愚痴をこぼしてきた。