まず、レース序盤〜中盤に勢いがあったのはトヨタ陣営。レースが折り返しを迎える頃にはトップ4を占めた。なかでもTOM’Sの2台は優勢に見えたが、2台ともパワーを失うトラブルに見舞われ、ガレージにマシンを収めた。とくにシリーズ3連覇を狙う1号車au TOM’S GR Supraにとっては、2023年開幕戦以来のノーポイントとなった。
そんななか、各車がルーティンストップを終えた段階で一気に上位に躍り出たのがホンダ勢だった。とくに100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTの山本尚貴、牧野任祐組は、2回目のピットストップが勝負の鍵と見ており、ここでの作業時間を短くできるようにピットのタイミングや燃費をコントロールするという戦略が見事的中。他を寄せ付けないリードを築いて勝利を飾った。昨夏以来勝利から遠ざかっていたシビックだが、今季初勝利は表彰台独占のおまけつきだった。