なんでコイツが人気なの!? 海外で人気の意外すぎる「国産中古」モデル4選 (2/2ページ)

信頼性の高さが人気の理由となっている

トヨタ・マークⅡ3兄弟(X100系)

 ドリフト文化が世界共通言語になって久しいものですが、とりわけロシアは熱狂的なドリ車好きが多いことで有名です。すると、国内のドリフト競技が流行り始めたころのマークII 3兄弟がボッコボコのペッチャクチャでも値段がつくというのも納得です。

 なにしろ、最強グレードに搭載されていた1JZ-GTEターボはいまでも名機の誉れ高きエンジン。チューニングの許容量も果てしなく、その気になれば500馬力もあっけなくクリアしちゃいます。ネットで情報を仕入れ、鉄屑になったJZXからパーツを引っ張り出し、自分でトンテンカンテンやれば、どうにかなりそうなところもトヨタの強みかもしれません。

 なお、ロシアは左ハンドルなので、右ハンドルの日本車はどうなんだと思うかもしれませんが、広大な国だけあってそのあたりのルールも大らかなんだとか。実際、中古日本車の輸入量でロシアは世界第3位にランクインしているくらいですからね。

トヨタ・イスト(NCP60型)

 当時、ヴィッツをベースにいくらか大きくなったボディを架装した初代イストは、大径タイヤと相まって、ちょっとしたSUV的に売れまくったかと。しかしながら、近年ではめっきり路上で遭遇することも少なくなったと思いきや、どっこいアフリカ大陸で大活躍をしているのです。

 コンパクトカーながら、5人乗車して多少の荷物も積めるというキャラクターから、かの地ではタクシーとしての需要が多く、黄色くペイント(イエローキャブは世界共通なのですね)されたイストがわんさか走っているとのこと。

 搭載されたエンジンも1.3&1.5リッター、AT・MTともにラインアップしており、タクシー需要以外の使い道も多彩なことでしょう。また、新車価格もさほど高くはなかったため、海外では余計に割安感もあるに違いありません。

 なお、初代イストには「純正タイヤを装着していても物理的な関係から金属製タイヤチェーンの装着が事実上不可」という弱点もありましたが、キリマンジャロでも行かない限り、アフリカ大陸ならばまったく問題にならないことでしょう。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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