この記事をまとめると
■ジャパンモビリティショー2025が開幕
■ダイハツから「K-OPEN」という軽規格のFRオープンコンセプトが発表された
■テスト車がすでに走っており実現する可能性が高いと噂されている
ついに出るか!? FR軽オープンスポーツ!
2026年で終了する軽自動車のオープンスポーツカー「コペン」。1999年、 東京モーターショーに「KOPEN」として参考出展され、その後、2002年に「COPEN」として正式発売された。この軽自動車初の電動開閉式のルーフを採用したオープンカーは、誰もが気軽にオープンスポーツカーを楽しめるものとなった。
今回展示されたのは、その名も「K-OPEN」。これまでの「Copen」ではなく、原点回帰とも言える軽自動車を意識して、「C」を「K」に替えている。ちなみに今回のダイハツブースでの展示車は、すべて「K-」が付いている。これはダイハツの原点をあたらめて確認し、自社のみならず、すべての人にアピールする目的でもあるという。
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その想いをあらためてカタチにしたのが今回の「K-OPEN」だ。この「K-OPEN」はこれまでの通常のFFコペンとは異なり、より楽しい走行性能をもたらすFRレイアウトとなっている。手軽にその走りのみを純粋に楽しむため、今回のデザインは、すべての無駄をそぎ落としてシンプルにし、コックピットにも必要なものだけを配置しているという。しかし、小さいからこそ身近に感じられるオープンエアの心地よさは健在だ。
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そして、同時に展示されたのが「K-OPENランニングプロト」。これは、軽のサイズにこだわって、かつFRならではの走りを追求したプロトタイプ。「コペン」の走る楽しさを未来に繋げるために作ったという。「作ってみる、乗ってみる、試してみる」の精神で製作した先行スタディ車である「K-OPENランニングプロト」は、「軽量化」、「低重心化」、「最適な重量配分」による、走る楽しさを追求している。
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エンジンには、自社の軽トラ用エンジンをシリンダーが傾斜した縦置きにしたスラントエンジンを採用。運転席の周りの重量と少し反対側に寄せたエンジンの重量、加えて自社製品を流用したFR化で最適な前後重量配分を実現し、うまくバランスをとっている。
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また、このスラントエンジンによりボンネットの低床化や低重心化が可能になり、車両の安定性が向上しているという。
とはいえ、このまま市販することは考えてなく、先日ダイハツの「マスタードライバー」に就任したトヨタ会長の豊田章男氏の“指導”により、今後このランニングプロトも磨かれ、市販を考えるのはその先だそうだ。
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