スバルブースのセンターは「1983年製のレオーネ」!? 862馬力に魔改造された「GLハックスター」の正体とは? 【ジャパンモビリティショー2025】

この記事をまとめると

■2回目となるジャパンモビリティショーが開幕

スバルブースには、レオーネが魔改造されたGLハックスターが展示されている

■スバルの大崎社長が最初に買った愛車であったことも語られた

会場のセンターをモンスターマシンが飾る

 ジャパンモビリティショー2025でスバルのブースの「センター」を飾ったのは、2台のプロトタイプカーではなく、1983年製のGLハックスターだった! このGLワゴンという名前、日本では馴染みがないが、日本名ではかの有名なレオーネツーリングワゴンだ。

 ちなみに、このモデルのベースになった2代目レオーネツーリングワゴンは、スバルで初めて「ツーリングワゴン」の名称を使用したクルマとしても知られている。そう。レガシィのご先祖でもある。

 そしてこのGLハックスターは、スバルの米国販売子会社、スバルオブアメリカのモータースポーツ部門が、「ジムカーナ」ビデオシリーズに出演するトラビス・パストラーナ選手のために製作した特別な1台。

 見た目こそ懐かしのレオーネツーリングワゴンの面影を残すが、中身は最新のテクノロジーが詰まっており、エンジンは2.3リッターの水平対向4気筒ターボで、それをなんと862馬力にまでチューニング! 駆動系は6速シーケンシャルトランスミッションで、もちろんAWDで駆動する。

 ボディパネルもカーボンファイバー製のワンオフで、前後には迫力あるワイドフェンダーが装着されている。さらに特筆できるのは、前後フェンダーとボンネットに用意されたアクティブエアロ。これはブレーキに連動して立ち上がる、可動式のフラップで、空力的にもかなり攻めた仕様。

 2022年には、イギリスのグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに登場し、ヒルクライムも出走しているホンモノのレーシングマシンだ。

 繰り返しになるが、ベースになった2代目レオーネは、スバルの元祖ツーリングワゴンで、ボクサーエンジン+AWDというパッケージもすでに採用していた、偉大な1台。

 ちなみにスバルの現社長、大崎 篤氏がスバルに入社して最初に購入したクルマが、このレオーネだったことも、プレスカンファレンスで語られた。

 40年以上前のヒストリックカーではあるが、時代を越えて、スバルオブアメリカのモータースポーツ部門が創造的なアップデートを加えたことで、アメリカではクールな存在としてリスペクトされ、新たな共感が得られている一例として、堂々とモビリティショーのセンターを飾っているのは、スバルブランドならではだろう。


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藤田竜太 FUJITA RYUTA

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