この記事をまとめると
■ジャパンモビリティショー2025でヒョンデが「インステロイド」を発表
■コンパクトEVのインスターをベースに外見・中身ともに魔改造
■遊び心と創造性が融合した欧州デザインチーム発の「裏技」的コンセプトカーだ
INSTER+STEROIDで「INSTEROID」
 ジャパンモビリティショー2025のヒョンデのブースに、ゲームセンターのような一角がある。そこではテレビゲームに興じるゲストたちとその前にスポーツカーのような派手なクルマが鎮座する。そのクルマこそホワイト基調の車体に鮮やかなオレンジが映える「インステロイド」だ。
 派手なオレンジで飾られたフロントには「INSTEROID」という大きな文字。このフロントバンパーも大迫力だが、リヤに目を向けると大きく突き出したテールゲートスポイラーがいやがおうにも目に付く。リヤウインドウのなかには大型のスピーカーが設置されており、いまにも大音量が響きそうな様相だ。
 ヒョンデ・インステロイドのフロントスタイリング画像はこちら
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 ゲームの世界から飛び出してきたような姿形は、来場者に相当に強力なインパクトを与えている。内装もシンプルかつ独創的。バケットシートにロールケージ、コクピットもまるでゲームに出てくるかのよう。スピードメーターやその他のメーターも遊び心が満載だ。ドライバーウインドウは一部分が丸く膨らんでいる。
 ヒョンデ・インステロイドのコクピット画像はこちら
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 この「インステロイド」、韓国のみならず日本でも人気のスモールEVであるインスターを、いい意味で常識を裏切り、ワクワク感を生み出す「ドリームカー」のコンセプトとして再構築したもの。「INSTER」+「STEROID(ステロイド)」、遊び心に強力なエネルギーを投入したものだという。
 ヒョンデ・インステロイドのリヤスタイリング画像はこちら
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 2025年ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーおよびワールド・エレクトリック・ビークルを受賞した「インスター」をベースに「もしも(What if)?」という問いから生まれた“創造と遊びの実験車”であるいんステロイドは、ヒョンデの欧州デザインチームが、自動車業界の「Glitch(グリッチ)」=ゲームでいう「裏技」的なものとして開発したそう。デザイナーの遊び心と挑戦を存分に詰め込み、常識を逸脱したというデザインコンセプトカーをぜひとも目にしてほしい。