この記事をまとめると
■埼玉県の中古車屋にラジコンカフェを開設している店舗がある
■ラジコンカフェで扱える車両は重機やダンプとかなり特殊だ
■重機のラジコンは単純そうに見えるが操縦がかなり難しい
重機のR/Cモデルを堪能できるニッチすぎるカフェへ
SNSで見かけてからその存在が気になって仕方がなかったお店、それがラジコンカフェ。とはいえ、ラジコン(以下:R/Cモデル)自体は珍しくないが、その店の主役がショベルカーやダンプトラックなどの重機R/Cモデルだというから、これはもうロマンの塊なのはいうまでもない。筆者は事前に電話して営業中であることを確認してから、さっそくお店へと向かった。
クルマを走らせること約1時間。ナビが到着を知らせてくれたところは街道沿いにある1軒の中古車店だった。とりあえずクルマを駐めて店の外観を見てみるが、どこにも重機とかラジコンカフェの文字が見当たらない。そっと外から店内を覗き込むと、そこには砂場のようなエリアがある、そのまわりには何台かの重機R/Cモデルが置かれていた。ここに間違いない。
重機ラジコンカフェのイメージ画像はこちら
そのまま入店すると、愛想のよい店主が出迎えてくれた。
まずはR/Cモデルで遊ぶ前に受け付けするのだが、最初に聞かれたことが「現場関係者か重機オペレーターの方ですか?」だったのがびっくりだった。なぜそんなことを聞かれたのかわからなかったが、とりあえずどちらでもないと答えたところ、バインダーに挟まれた1枚の紙を渡された。なにやら記入する欄がめちゃくちゃいっぱいあるその紙には、「新規入場者教育・アンケート(個人票)」と書かれていた。店主によると、これは実際に現場に入るときに使われるものと同じものなんだそう。面白かったので、記入できる部分は記入したが、半分くらいは意味不明だった……。
憧れの重機ラジコンを触ってみたら激ムズだった画像はこちら
その後、料金システムの説明を受けてドリンクを注文したら、いよいよ重機R/Cモデルを操作できる! と思うだろうが、まずは操作とルールの説明を受けるとこからスタート。
何せ重機のR/Cモデルなど動かすどころか触ったことさえない。おまけにコントローラーは家庭用ゲームタイプなので、直感的に重機R/Cモデルを操作できるわけではない。
ショベルカーのR/Cモデルは、「本体の前進と後進」「左右方向転換」「ショベルカー運転席部分の回転」「アーム部分の上げ下げ」「バケット(砂などをすくい部分)の上下」という操作系統があるので、初見でスムースに動かすのはかなり難易度が高いのだ。
憧れの重機ラジコンを触ってみたら激ムズだった画像はこちら
実際に操作してみると、簡単にできたのは前進と後進だけだった。右左折は左右のキャタピラが別々に動くゆえにうまくいかないし、R/Cモデル本体がこちらに向いているときは操作が逆になる。おまけにアームの上下とバケットの角度を別々に操作するわけだから、かなり難しい。
ただ目の前にある砂をすくってあげて下ろす。この単純極まりない工程をこなすのに、いちいち考え込むことになった。とにかく指の動きとショベルカーの動きが連動しないので、難易度が高い。そうこうしているうちに店主が、小さなカプセルを砂場にいくつか入れてくれた。
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