カローラも変わる必要がある! 「スポーティでカッコいい」を形にしたデザイン担当を直撃取材【ジャパンモビリティショー2025】 (2/2ページ)

「未来のカローラはこれ!」と堂々といえる1台に

●都会が似合う近代的でモダンな立体的造形

──今回は曲面だけでなく、シャープなラインも目立ちますが、とくにフロントドア後端からリヤフェンダーに下るナナメのラインが特徴的です

「これはタイヤを強調するのが狙いで、このラインより上面を削り取ることでリヤフェンダーがしっかり前に出てくるんですね。これもスポーティなスタイルの要素といえますが、同時にシャープなラインによって近代的かつジオメトリックな雰囲気を出したかったこともあります」

──リヤセクションはより直線的ですが、それも同じ意図からですか?

「はい。都市のコンクリートのなかを走るのが似合うような立体的でモダンな造形ですね。たとえば、ビルのガラスに映っても各面が際立つようなイメージです」

──キャビンとボディを2トーンカラーでわけたのにはどんな狙いがありましたか?

「これもロー&ワイドなスポーティ表現の一環ですね。具体的には、ルーフのブラックのラインがリヤスポイラーまで繋がっていることで、全高がより低く見える効果があるんです。また、先のとおりキャビンの後端が絞られることでリアフェンダーが大きく張り出しているのですが、そこを強調する効果もあります」

──ホイールですが、シルバーの部分がほとんどない繊細な造形が特徴ですね

「ブラックな面と細いシルバーの線で精緻感と力強さの両立を狙いました。もともと大きなホイールではあるのですが、さらに大きさを感じるよう黒い面を多く取って、ガッチリした印象に仕上げています」

──では最後に。今回このクルマを手掛けてみてどのような手応えを感じましたか?

「来年はカローラの60周年にあたるのですが、やはり時代やお客様のニーズに合わせて変わって行く必要があると感じています。その点今回は覚悟をもって「これがカローラです!」といえる提案ができたと思います。個人的には、早くユーザーの皆さんの反応が知りたいところですね(笑)」

──実際、トヨタブースではいちばん賑わっていたのが印象的ですね。本日はありがとうございました。


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すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
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オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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