この記事をまとめると
■「2025 フォーミュラジムカーナ」全国大会が終了した
■2025年は駒澤大学自動車部が王座に輝いた
■優勝した学生たちの声を紹介する
2025年の最速自動車部は駒澤大学に決定
2023年からスタートした、全国の大学自動車部が完全イコールコンディションで競うモータースポーツカテゴリー「フォーミュラジムカーナ」。11月1〜2日にかけて、いよいよ今年の自動車部ナンバーワンを決定する決勝全国大会が、富士スピードウェイのマルチパーパスコースで開催された。2日に行われた本戦では駒澤大学が優勝し、見事全国1位に輝いた。
朝の開会式が終わると、20分間の完熟歩行の時間が設けられる。各大学の選手たちは入念にコースの最終チェックを行っていた。
完熟歩行の様子画像はこちら
その後には社会人ジムカーナドライバーたちによるデモンストレーション走行が行われた。これが選手たちにとって「お手本」となり、午前の決勝走行がスタートした。
今ラウンドは走行しながらライバルの走りが見えるツイントライアル形式ということもあってか、パイロンタッチをはじめとしたペナルティや、記録なしとなってしまうミスコースが多く見られた。
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そんななか、3名のドライバーがノーペナルティで安定した速さを見せて午前ラウンドのトップに立ったのが駒澤大学だった。
駒澤大学の走行の様子画像はこちら
ほかの上位校もノーペナルティではあったが、同大学は3名のドライバー全員が安定して速く、2位の東京電機大学に約6秒の差をつける3分33秒212を記録(3名の合算タイム)。団体戦であるフォーミュラジムカーナでは、だれかひとりが速いことよりも3名全員がペナルティを受けずに安定して速いことが求められるのだ。
昼食懇親会の後は、ジムカーナドライバーやドリフトドライバーたちによるデモンストレーション走行が実施された。
同乗デモ走行の様子画像はこちら
各大学に1名分の同乗走行チケットが配布され、代表者が助手席に座わってプロの走りを間近で体験できる貴重な機会となった。
また、このデモンストレーションランには、マツダからスーパー耐久参戦車両であるロードスターも走行。助手席が装着されていないため、デモ走行のみとなったが、間近で見るレース車両の走行に学生たちは釘付けになっていた。
マツダのスーパー耐久ST5クラス参戦車両画像はこちら
そして迎えた午後の走行。今回は各ドライバーのベストタイムの合計ではなく、午前の連続した3本の合算or午後の連続した3本の合算のどちらかとなるので、午前にミスコースやパイロンタッチなどでいい結果を残せなかった大学は、午後の走行ではミスが許されないという緊張感をもって走行することになる。
大阪大学の走行の様子画像はこちら
ここで会場を沸かせたのが大阪大学。午前は計5本のパイロンタッチをして実力を発揮できていない状況であったが、午後は3名のドライバーがノーミスで好タイムをまとめ上げ、大きく順位を上げて2位となった。しかし、駒澤大学のタイムを破ることはできず、駒澤大学は3分32秒529へとさらにタイムを短縮し、見事に全国優勝を果たした。
一方、午前と午後の走行のタイム差が小ささで順位を決定する女子クラスは、タイム差1.792秒で兵庫県立大学の竹山 凛選手が優勝となった。
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