査定がいいからと好みじゃないカラーリングを選ぶと後悔するかも
一方、手入れがラクなボディカラーとして挙げられるのが、洗車オタクでもある筆者がここ10年以上乗っているシルバー系のボディカラーだ。洗車キズはもちろん、多少、ホコリが乗っていても目立ちにくいため、比較的手入れがラクなのである。
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とはいえ、新車や中古車でボディカラーを選べ、長く乗るつもりなら好みのカラー、そのクルマに似合うカラーを選ぶべきではないだろうか。たとえばホンダのN-ONE e:のような電気自動車の場合、ホワイトを選ぶよりメインカラーのブルー系を選んだほうがクルマとしての魅力が引き立つとともに、ブルーの色味がエコを感じさせ、電気自動車らしさをより強く感じることができたりする。
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それはさまざまなボディカラーを見てきた新型日産リーフにも当てはまり、ホワイトがかなり地味に見えてしまうのに対して、メインカラーでブルー系のルミナスターコイズのほうが圧倒的にカッコよく、クリーンに見えたりするのである(どちにも個人の印象です)。
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車種を引き立たせて似合う色、という点を重視するなら、将来のリセールはあまり気にしないで、その色が好みであればそのボディカラーを選ぶべきではないだろうか。とくに人気のクロスオーバーモデルはアースカラーとの相性がよく、アウトドアに似合い、所有満足度も一段と高まるに違いない(その色が査定時に有利かはともかく)。
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例外としては、査定で不利とされるイエローのボディカラーも、フォルクスワーゲンID.Buzzのようにクルマの個性をより引き立たせるカラー(ツートーン)の落ち着いたイエローであれば、積極的に選びたいものだ。
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逆に、あまり好きじゃないボディカラーをリセールだけを考えて選んでしまうと、色面積が大きいため、クルマに接するたびに後悔することになったりするから要注意!
最後に付け加えるとしたら、美しく深みがある凝ったボディカラー、見る角度によって色が微妙に違って見えるようなボディカラーは、万一、ぶつけて部分再塗装する際、「塗装屋泣かせ」といわれるぐらい、本来の塗装色の再現が難しいことも覚えておいてほしい。絶対にぶつけないという自信があっても、ぶつけられる、キズつけられるという可能性はあるわけで……。