フェラーリファンは病気の患者のことってマジ!?
コルセ
競争、つまりはレースを意味するイタリア語。疾走とかランニングといった意味合いもあるようです。似たような言葉でコルサというのもありますが、これまた外国語でありがちな単数形というやつで意味合いは同じ。
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大昔、ターセル・コルサやオペル・コルサなんて車名もありましたが、いずれもレーシーな雰囲気は薄く、あくまで語感から選ばれたようです。
ストラダーレ
英語でいうストリートのイタリア語バージョン。そのまんま道路とか道と訳していいのですが、イタリアのクルマで使う場合はレーシングモデルの「公道仕様」を指しています。たとえば、アルファロメオ・ティーポ33というプロトタイプレーシングカーが市販車となった際、ストラダーレの呼称が使われています。
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近年もアルファロメオはストラダーレの名前を使っていますが、あちらは最初から公道向けなので、初代へのオマージュと受け取るべきでしょう。
クワドリフォリオ
クワドリはクワトロ、すなわち「4」を表し、フォリオは「葉っぱ」のこと。アルファロメオのレース部門、アルファコルセが四葉のクローバーをシンボル的に使っていることで有名です。もともとは1923年にアルファロメオのファクトリードライバー、ウーゴ・シヴォッチがマシンにペイントし、タルガフローリオという公道レースで見事優勝したことから「幸運のシンボル」として使われるようになりました。
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なお、このときのエンジンはOHVだったのですが、四葉を4バルブの象徴と勘違いした文献もあるのでご注意ください。
タルガ
ポルシェ911がこれまたタルガ・フローリオで優勝したことから、セミオープンタイプに「タルガ」と命名したのは有名なエピソード。もともと、なにかの賞でもらうメダルや賞牌、盾を意味しており、アメリカズカップとか関東ジュニア杯だとかの「カップ」や「杯」に近しいものかと。
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ちなみに、樽我くんとかなんとかキラキラネームもあるらしいです。
スクーデリア
F1のフェラーリや旧トロ・ロッソの冠言葉として使われているので、「チーム」と理解しているかもしれませんが、本来の意味は厩舎とか馬小屋です。イタリアではレーシングカーを馬に例えることがあったので、馬が集まる=厩舎=チームのように転じていったのかもしれません。
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ちなみに、フェラーリのファンがティフォシと呼ばれることがありますが、「熱狂的なファン」を指す俗語であり、本来は高熱を出す「チフス患者」という意味。洒落てるんだか、グロいんだか、イタリア人のセンスは不思議なものですね。