トラックドライバーに向いている人の特徴とは
まずひとつ目は、トラックを含めた自動車が好きだというところ。トラックが好きであれば手入れも行き届くだろうし、車体に傷をつけることも好まないはず。そのような思いは、必然的に安全運転へと結びつくのだ。ハンドルを握る時間が一般人の何倍にも増える以上、トラックが好きでないと務まらないのである。
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ふたつ目は、荷物の大切さがわかる人。トラックは会社の所有物であり、積み荷は荷主から依頼されて預かった大切な商品である。それなのに我がもの顔で横柄な運転をするトラックをちょくちょく見かけるが、そのような輩は、「人様が所有するトラックを運転させてもらい、人様から預かっている荷物を運んでいるから稼げているのだ」という、小学生でもわかるような意識が欠落しているのだろう。そのようなドライバーは、得てして大成しないものなのだ。
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そして3つ目は、誰にも負けないという意地と誇りのもち主であること。何も知らないような人は「トラック運転手なんて誰にでもできる」などといいがちだが、実際はそんなに甘い世界ではない。筆者もかつては長距離ドライバーとして生きていた時期があるのだが、会社に入ってきた大卒の肩書を持つ新人たちは、ひとりたりとも長続きしなかった。高卒、中卒といういわゆる低学歴の人たちのほうが根性があり、めきめきと成長していったのである。
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結局はその人次第であるといえるのだが、長距離ドライバーになるためには数学や英語などに長けた学歴ではなく、人様から預かっているものを大切にするという責任感や、一般常識が必要となる。もちろんラクな仕事ではないし、運転する車体が大きい以上細心の注意を払ってドライブしなければならない。そんな意識や気概にかけたドライバーが横柄な運転をしている姿もたびたび目撃するが、トラックを愛する心構えができた人だけが長距離ドライバーという重責に就く世界になれば、きっと未来は明るいに違いない。