オフ会ってなんか面倒くさそう……は事実だがちょっと待て! 自動車系オフ会に参加すると得られる5つの満足 (2/2ページ)

参加することで得られるメリットも

●カスタマイズやコンディションアップなどひとつの目標になる

 習いごとやクラブ活動などであれば、コンクールや試合などに向けて日々練習します。クルマはあくまでも「趣味の世界」ではありますが「この日までに仕上げたい」といった具体的な目標があると、熱の入り方が変わってきます。原稿の締め切りもそうですが、やっぱり期限って大事です(編集担当さんから「いつでもいいですよー」と依頼される原稿ほど後まわしして、忘れたころに「まだですか?」と催促されてしまうという悪いクセが……)。

 不特定多数の人に見せる、そして見られる緊張感、さらには無事に終えたときの達成感は1度味わうとやみつきになります。イベントやオフ会によってはコンテストがあるので、チャンピオン獲得を目標に愛車を仕上げたり、細部にいたるまで磨きを掛けることも個人的には大いにアリだと思います。

●自分にはない視点や価値観のクルマやオーナーを直で見られる&話せる

 あえて口には出さないけれど、おそらくほとんどの人が「自分のクルマがサイコー」あるいは「オレ(私)のセンスってサイコー」だと信じて疑いません(笑)。それでいいのです。自分なりに研究や調査を重ねて積み上げてきた結果が現在の愛車なのですから。しかし、イベントやオフ会に参加してみると「上には上がいる」ことを痛感させられます。さまざまな小技を駆使したり、なかなか思いつかないような他車流用のパーツを装着してカスタマイズしていたり。その発想の豊かさと柔軟性は、プロのショップのスタッフですら舌を巻くレベルのオーナーが確かに存在します。

 強烈なインスピレーションを得たクルマが間近で観ることができたり、オーナーから直接話を聞くことで「その手があったか!」と新たな発見が得られることも多々あります。そこで得たノウハウを自分自身の感覚に落とし込むことで、さらなるカスタマイズにしても、ノーマル戻しに邁進するにしても、新たな扉が開く可能性大です。

●イベントやオフ会会場でのみ会えるクルマ仲間がいる

 普段はSNSでつながっていて、お互いの日常やカーライフは何となく把握しているけど、面と向かって話せる機会はイベントやオフ会会場のみって人、案外いませんか?  愛車を自慢したり、発表の場としている人もいるなかで、クルマ仲間と会える貴重な場と捉えている人もいます。そのまま何年か経過して、何かのきっかけでプツリと関係が途切れてしまったり、気づいたら自然消滅していることだってあるかもしれません(経験あり)。

 それはそれとして、普段はオンラインのやりとりであっても、いざ対面となればやっぱり嬉しいものです。お互いの近況報告や愛車のモディファイなど、話が尽きないでしょう。お互いの親しいクルマ仲間を紹介しあうことで、さらにつながりが広がっていきます。個人的には、イベントやオフ会に参加する魅力や醍醐味ってここに集約されているような気がしています。

●まとめ:好き嫌いがハッキリわかれるイベントやオフ会への参加。まずは遠目から眺めてみるのも……

「オレ(私)はイベントやオフ会は嫌いだから参加しない」と、頑なに拒否をする人がいます。仕事じゃなく、あくまでも趣味なんですから、参加するかは本人次第です。そんな人におすすめしたいのが「参加するのではなく、いちギャラリーとして見学に行く」という考えです。

 また、とくにイベントでときどき見掛けるのが「○○時まで退出不可」の注意事項。会場内とその周辺の安全を確保するうえでやむを得ない処置でもありますが「途中退出ができない」という理由で、あえて参加ではなく見学という方法を選んでいる人もいます。

 参加するとなると事前の仕込みやらなんやらで手間取りますが(それが楽しみのひとつでもあります)、見学であればその日の気分でフラッと見学に行って、数時間で帰ってこられます。楽しそうだと思えば、次回からエントリーすればいいのです。

 ネットの世界でいろいろな情報が手に入るとはいえ、現物や対面に勝るものはないという気がしています。誰もがどっぷりとハマる必要はありません。自分なりの適度な距離感を見つけて、自身の趣味やカーライフに反映させるだけの価値は充分にあると思うのです。


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松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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