東京ドーム14個ぶん! 世界最大級の物流センターがある街をディープに散策 (2/2ページ)

長い歴史をもち地域に根づいた会社が並ぶ

 アルファリンクよりも歴史がありそうな建物を見ていると面白い。小規模の物流倉庫もあればLPガスなどを入れるバルク容器を製造する会社など、まさに物流を感じさせてくれる会社ばかりだ。

 さらに面白い光景を見つけた。壁の向こうに見覚えのある形の大型パーツが整然と並んでいる。そして少し進むと、見慣れた重機が完成前の姿で並んでいる。調べたところ、この会社は芦穂崎工業株式会社という1938年創立の名門企業だ。ホイールローダーの製造などを行う会社なのだ。

 ピカピカのホイールローダーを観察したあと、さらに進むとようやくお弁当屋さんが見えてきた。近隣に蕎麦屋もあり物流戦士のおなかを満たしているのだろう。そして住宅街も存在する。そのなかに、工場や倉庫などでロープやチェーンを巻き上げて重量物を垂直方向に上げ下げする機械であるホイストの看板が混じっているのが何ともいえぬ味を出している。下町のようでもあり、埠頭のようでもあり、工業地帯のようでもありだ。

 その一方でアルファリンクは内部施設も充実しているのをお伝えしておこう。カフェスペース、レストラン、シャワー、運動場など関係者のみでなく、一般の人も使える施設が数多くある。

 そして筆者的にはもっとも魅力的かつ興味を惹かれたのは、最近各方面で話題になることが多いラーメン山岡家だ。ロードサイド店ではあるものの、地方のように大型トラックを停めるスペースはない。それでも普通車が33台も停められるのはさすがといったところか。

 アルファリンクができることを見越してオープンしたのだとしたら、さすが山岡家だ。しかし、そんな浅い考えよりも山岡家の歴史は深かったのだ。なにせ山岡家相模原店がオープンしたのは2007年だというから、今から18年も前になる。

 冒頭でもお伝えしたが、アルファリンクが完成する前はキャタピラージャパンがあったわけで、オープン以来ずっと地元民や労働者に愛されてきたわけだ。ここではそんなお客さんたちが、大勢で談笑して賑わっていた。


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