カングーとかベルランゴが人気だけど日本にだって「NV200バネット」があるんだぞ! MTもあるし業者専用車だけにしておくのはもったいなさすぎるから魅力を語ってみた

この記事をまとめると

■日産NV200バネットは欧州生まれのMPVモデルに対抗するために登場した

■商用バンやワゴンだけでなくMTや4WDに加えて5/7人乗りの幅広いラインアップがある

■キャンピング仕様や車中泊仕様もあるので仕事からレジャーまで多彩な楽しみ方ができる

日産のNV200バネットの隠れた魅力に迫る

 オシャレなフレンチMPVとして高い人気を誇っているルノー・カングー。そしてその人気の影響もあってか、プジョー、シトロエン、フィアットも3兄弟関係となるMPVモデルを日本に導入している。

 そんな状況を見て、「日本にもそんなモデルがあったらよかったのに」と思っている人もいるかもしれないが、じつは日産のNV200バネットは、上記の欧州MPVに対抗するために生まれたもので、じっくり見ていくと魅力あふれる1台だったのだ。

 NV200バネットの前身であるバネットは1978年に初代モデルが登場し、3代目からはマツダ・ボンゴのOEMモデルとなったが、長らくキャブオーバータイプの車両だったのに対し、バネットとしては5代目となる2009年に登場したNV200バネットは、フロントにエンジンを搭載するレイアウトとなったのが大きな特徴。このフロントエンジンレイアウトや1.6リッターという日本ではやや中途半端な排気量も、メイン市場を欧州としていたことの名残となっていた。

 ラインアップとしては、メインは4ナンバーの商用バンとなるが、5ナンバー登録のワゴンも用意されており、5人乗りと7人乗りが設定されているのも美点となっている。そして2021年7月まではバンの2WD車には5速MTも用意されていたので、中古車とはなってしまうものの、カングーのようにMTでMPVを楽しみたい人にもオススメできる1台なのだ。

 さらに2018年1月にはバンモデルに待望の4WDが追加されているのだが、このクラスのリヤサスペンションはリジッド式が一般的なのに対し(NV200バネットも2WDはリーフリジッド式)、なんと日産が得意とするマルチリンク式リヤサスペンションが採用されており、このクラスの商用バンとしては、かなりお金のかかったものとなっているのもポイントとなっている。

 現在のラインアップには通常モデルや商用の特別架装車のほか、メーカー謹製のキャンピング仕様となる「マイルーム」や、ブラックの差し色を効果的に散りばめた「アウトドア・ブラックエディション」、オーテックブランドからは車中泊仕様の「マルチベッド」なども用意されている。

 そのためNV200バネットは、こういった新車をベースに車中泊やアウトドアレジャーを楽しむのもよし、仕事で使い倒されたバンを安価で買ってきて、コツコツリフレッシュしながら自分色に染めていくのもよしで、さまざまな楽しみ方ができるモデルとなっているのである。


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小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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長距離ドライブ
好きな有名人
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